宇都宮マラソンを走ってきたよ!


7年前。研究室の先輩の結婚式に出たときに、先輩のお母さんに「あなた立派なお腹をしてるのねー。子持ちししゃもみたい!」とdisられた褒められたことが心の傷となってきっかけとなって以下の2つのことが決まりました。


ひとつはブログの名前。
こだわりもなかったのですがいざ何にしようかというと決められず悩んでいたのですが、とりあえず子持ちししゃもでよくね?ということであっさり決定しました。これを言うと、「そんな理由だったのか...」とよく言われるのですがそんな理由なんですねー。


そしてもうひとつはそのお腹を何とかしようという決意。
言い訳がましいですが当時だってそんなにお腹が出てたわけではないのですが(実話)、でも働き出して2年目で既に学生時代より数kg太ったというのは間違いのない事実でしてこれは少し何とかしようという決意を新たにしたわけです。ただ、わたしは根っからの面倒くさがりやと申しますか、「やらなくていいことはやりたくないし、やらなきゃいけないこともやりたくない派」ですので運動は大の苦手でした。
なので、基本的に長続きしないかも知れないと考えるとなにか道具を買うのは控えたいなーと考え、とりあえず走ってみようということになりました。走るのだったら道具は買わなくてもいいし、場所にも困らないし安上がりだと思ったんです。

それから紆余曲折ありましたが、なんだかんだと走ることは続けていて、距離はだいたい5kmから10kmくらいと短距離ですが週に3日から6日ほど家の周りや公園で走っています。


そんなことを7年続けてきたわけですが、実はこのかた一度も大会というものに出たことがないんですね。
一度はフルマラソンを走ってみたいという気持ちはありながらも、遠いとか予定が合わないとかなんだかんだ理由をつけては一度もエントリーしたことがなかったんです。いつかは出るだろうし、今回じゃなくてもいいだろうと。
でもこのままじゃ一度も大会に出ずに人生を終えることになるんじゃないかと不意に不安になりまして、今年は地元の宇都宮マラソンに出てみようと決意しました。


というわけで、本日初めてマラソン大会に参加してきましたというのが本エントリーの趣旨です。
前置き超長い!


さて。昨夜は初めての大会前夜ということで大変興奮してしまったのかなかなか寝付けず、早めに寝ようとしたもののしばらく布団の中で悶々としてしまいました。遠足前の小学生か....。


とりあえず朝は6時半に起こしてもらい、家族四人で会場に移動しました。
当初はわたし一人で走りに行って来ようと思っていたのですが、近くだしおもしろそうだし観に行きたいと言われまして今日は家族全員でのおでかけになりました。家族の前で走るってののはちょっと緊張するなー。
会場付近はさすがに混んでいたのですが、なんとか受付に間に合う時間に到着し、無事受付を終了しました。受付に間に合わなくて出られないというのが一番悲しいのでとりあえずこの時点で一安心しました。



わたしのエントリーした10kmコースはスタートが11時と比較的遅め。
その理由として、宇都宮マラソンでは家族マラソンということで小学生の子どもと親が2km/3km/5kmをいっしょに走るという競技もあるため、それが終わってからのスタートなんですねー。なるほどなるほど。


とりあえず2時間くらいやることがなくなったので、子どもたちといっしょに屋台の出ているところでおいしいものを物色することにしました。



焼きそばやフランクフルトといった定番から、餃子やアユの塩焼きという栃木らしいものまでさまざまなものが出てました。子どもたちの競技が始まる直前だったためか、どこもまだ人がいなくてのんびりと眺めてまわりました。


スタートの1時間前になると、さすがに少しは体を動かそうと思い立ち、コースをブラブラと走ることにしました。と言ってもちゃんとしたアップなんかしたことがないので、ジャージの上からパーカーを羽織ってちまちまと走っただけなんですけどね...。

ところがプラプラ走っていると、会社の人に会うわ会うわで何度もびっくり。地元だし誰かはいるんだろうなと思ってましたが、予想以上に多くておどろいてしまいました。同じ10kmを走る人にはもれなく宣戦布告をするというサービス精神を忘れなかったじぶんをほめてあげたいくらいですが、とりあえず知っている人がたくさんいることにテンションがググッとアップしました。


そしてテンションが高くなり過ぎたのか、適当に走ってたつもりが真剣に走ってしまいまして、気付けば6km近くも走ってしまいました。どんだけ興奮してるんだよ...。


そんなこんなであっという間にスタートの時間となり、集合場所へ行ってみるとなかなかの人出。
それもそのはずでして、今回の大会で一番エントリーが多いのがこの10kmコースなんですよね。全員合わせると1500人以上がエントリーしていて、わたしのエントリーしている成人男性(39歳以下)だけでも700人以上がいるんですよ。
さらにウェアやシューズもすごく本格的な人ばかりで、なんだかみんな速そうに見えちゃうのです。


この感覚、なにかに似てるなあと思ったんですが、高校生の時に学外模試を受けに入った時の感覚とすごく似てるんです。どこの大学を志望しているのか分からないけど、とにかくみんな賢そうに見えて萎縮してしまったあのときを思い出してしまいました。スモールハートっぷりは15年経った今も変わらないのか...。


そして予定どおり、11時に10kmコースがスタート。

走り始めて気付いたのが、大勢で走るのって結構大変なんですねー。
追い越すのも追い越されるのもなんだか気を遣うし、速い人にまじってしまうとペースが崩れそうになっちゃうんですね。あとはツバをぺっぺと吐く人がたまにいるのですが、一度目の前にペッてされて超びっくりしました。


ただ、そういった大変さ以上に沿道からの応援だとか給水所のかわいい女の子からのがんばってくださいエールがすごくうれしいんですね。これは本当にテンションがあがりました。
昔はテレビなどで走っている人に沿道の人が声をかけているのを見ても「そんなんうるさいだけなんじゃ...」と思っていたのですが、全然そんなことないですね。超うれしい。普段は夜道ばかり走っていて、誰かに見られながら走るということはまず無いし、もし声をかけてくる人がいるとすれば不審者と疑って声をかけてくる警官くらいなわけです。


そんなわけでテンションは常に高いところに維持されていてかなり楽しかったです。


あとは靴紐がほどけてしまったり、セクシー過ぎるランナーに視線や心を翻弄されたりとわずか10kmの道のりでもたくさんのイベントやハプニングがありましたが無事に完走してきました。

とりあえず50分は切りたいと思っていたので、ギリギリながらも目標を達成できてよかったです。
一番思い出深いのは、ラスト100mで並んだ人と100m競争のように全力ダッシュでゴールにかけこんだときの達成感ですねー。お前やるな、お前こそ的な目と目で通じ合う二人のやり取りはわたしの生涯の宝物です。
と言っても、二人は198位と199位とそんなに上位ではないんですけどね(笑)


この結果に至った経緯や分析はまたあらためてエントリーを起こしますが、とりあえず今日は超楽しかったということだけはここに書き記しておきます。とてもいい一日でしたし、次はハーフマラソンに挑戦したいと思います(おしまい)

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