初めての30km走に挑戦(のはずだったのに....)

4月に石川県の加賀市で初めてのフルマラソンに挑戦する予定なのですが、その前にどうしてもやっておきたいことがひとつありました。


それは30km走に挑戦したいということです。


== ここからしばらく読み飛ばしても構いません

30km走というのはその名のとおり「30kmを走ってみる」というだけのことなんですが、これをフルマラソン前にやっておくのとやっておかないのとでは目標*1の達成率が大きく違ってくると言われています。

本番で42km走るんだから、その前に30kmくらいは走るのはあたりまえだろうと思う方もいるでしょうが、フルマラソンに初めて挑戦する程度の人にはこれがなかなか難しかったりします。たとえば30kmを走るということはおおよそ3時間必要となりますが、それだけのまとまった時間を練習に割くのはむずかしいという意見、あとは練習だと思うとつい歩いてしまうなんていう意見はよく聞きます。

じつはわたしもいままで30kmを走ったことがないのですが、一番の理由は3時間も走るのはめんどくさかったからなのです。
「好きなことをやるのにめんどくさいって....」と言われそうですが、わたしは同じことをひたすら続けるのがすごい苦手なのです。たとえばわたしは映画が大好きなのですが、でも上映時間が3時間の長い映画はあまり観たいと思いません*2

そしてそれと同じで、走るのは好きだけど3時間は走りたくないでござるよ...というのが率直な気持ちでした。


話を前に戻しますが、フルを走る前に経験しておくべき距離がが30kmだということを耳にしたときに最初は少しひっかかりました。

たとえば、フルマラソンを走るのであれば42kmだとかそれ以上の距離を走る練習をした方がいいと言われたらそうだなとすぐに同意できます。でも実際に本番で走る距離の3分の2ほどの距離を走るべきと言われても、それって本当に練習になるの?と不思議に思っていたのです。

そんなふうに思っていろいろと調べるとフルマラソンには「30kmの壁」と呼ばれるものがあるということを知り、それについてさらに調べると30kmを走っておくべきという意図がやっと分かりました。


「30kmの壁」というのは30kmを超えると途端に体や足が重くなる現象を指していて、たとえば30kmくらいまでは好調に走っていた人でも35kmくらいになるととつぜん走れなくなることがあるという現象だそうです。

その30kmの壁とやらを一度も体験せずににいきなり本番にのぞむとひどい目に合うので、本番前に一度その壁を経験しておきましょうというのが30km走の主旨だそうです。


それを知って一度は「そうだ、そうだ」と納得しかけたのですが、でも仮に30kmの壁と呼ばれるものがあるとして、それが30kmを走った後に出てくる現象だというのであれば、30kmしか走らない場合にはそのつらさはほとんど体験できないのではないかと思ったのです。


30km走ってつらくなる → これが30kmの壁か... → よし練習おしまい!


== ここまでは読み飛ばしても構いません


それだったら30kmよりも少し長い距離を走ったらいいんじゃないかということで、今日は宇都宮市にある我が家から真岡市の井頭公園までの片道25kmを走ってみることにしましたというのが今日一番書きたいことです。あいかわらず前置きが超長い!


そんなわけで朝は7時に起きだしてご飯を食べ、荷物を背負って7時45分に家を出発しました。
日曜日の朝ということで車も人も少なく、くわえて朝日がとてもきれいで気持ちよく走れ....たわけでもなく、最初の10kmはすごいつらかったです。初めての距離を走るときと同じように1km/5分でゆっくりと走っているのですが、それでも10kmを超えるまでは足が重くてきつかった...。


10kmを過ぎると途端に足が軽くなって呼吸も楽になったのですが、調子がよくなってくると今度はペースが上がり過ぎてしまうのでそれを制御しながら走りました。もっと速く走れそうなのにそれを我慢するというのもなかなかストレスを感じるもんですね..。


途中ですこし道に迷いながらなんとか井頭公園へと到着。

この時点で走行距離は25kmで走行時間は2時間ジャストとわりとよいペースでしたが、このあたりはすごい坂道が多いし勾配もきつくてまいりました。ふだんはあまり高低差のない平坦な道を走っているのでこういう道には慣れてなくてたいへんでしたが、よい練習になったなと前向きにとらえることにしました。


せっかく井頭公園に来たんだから一周くらい走って行こうかと思いましたが、そのまま往復しただけでもトータルで50kmは走らないといけない計算だったのでトイレに行ってから水分と簡単な食べ物を補給してすぐに出発。滞在時間は2分。


ここまで25kmを走った時点では足も相当軽くて、このまま往復できそうなじゃね?と調子にのっていましたが、やはり30kmの壁はありました...。


最初に違和感をおぼえたのは31kmを過ぎたあたりでした。
なんとなく足が重くなってきたかなと思っていたのですが、信号待ちをして走り出そうとしたところで一気に重くて動かすのもしんどくなりました。とりあえず水分を補給して走り出したらいままでどおり走れたので一安心しましたが、35kmを過ぎたあたりから慢性的に足が重くなってきました。


これが30kmの壁か!と興奮しましたが、うわさにたがわずほんとうにしんどかったです。
あまりにつらくて「30kmは走ったんだしもう走るのを止めようか」と何度も思いましたが、今日はフルマラソンと同じ距離は走ろうと覚悟を決めていたのでとりあえず42.5kmまでは走りました。信号待ちで止まるたびに、もう走り出せないんじゃないかと思いましたが、明確な目標があるとなんとか走れるもんですね。


そんなわけで42.5kmを走り終えたものの、家まで8kmほどの距離があり、さらにバスも電車もとおっていないので歩いて帰るしかないという状況でした。既に罰ゲーム状態...。


普通ならがんばって歩いて帰るのでしょうけど、甘えん坊将軍のわたしはさっそくマコ*3に電話をかけて事情を話して迎えにきてもらいました。せっかく42kmを走ったのに、最後は迎えにきてもらってどうなのよ...。



と最後は散々でしたが、とりあえず30kmの壁は体感できたしフルマラソンと同じ距離を走ることができたのでとてもよい練習になりました。体がギシギシ痛いし、疲れたのかやたらと熱っぽいのですが楽しかったです。

項目 結果
走行距離 42.5km
タイム 3:24:34

*1:目標というのは完走だとかサブフォーとかそういうこと

*2:ホビット」はよかったけどね

*3: