スペシャルドリンクとしてゼリー単体を置くことの是非について


大田原マラソンの公式アカウントがこんなツイートを発信していました。







これについての意見をまとめてみます。

結論


いろいろと考えたうえでのわたしの意見としては「スペシャルドリンクとしてゼリー単体を配置できるよう配慮する必要はない」です。
仮におけるようになったとしても私は使いません。

理由は後述しますが、ドリンク以外のゼリーを配置できるようになるメリットよりもそれにともなって増える負担や発生する問題への対処といったデメリットが大き過ぎるためです。というか、個人的にはこんなことは議論する以前の問題であってそんな市販品を個人用に配置することなんてできなくて当たり前だと思うんですよね...。


ランナーたるもの、自分の補給食くらいは持って走れて当然だと思うし、わたしは先日の大田原ではゼリーを3つもって走りましたがぜんぜん気になりませんでした。そんな程度で走るのがつらくなるのであればもっと練習しましょうと言いたくなります(言い過ぎ)。

配置することによるメリットとデメリット

  • メリット
    • ゼリーや補給食を持って走らずに済む
  • デメリット
    • 取り間違いや盗難があると大騒ぎになる
    • 区別しにくいものを設置するとなると運営が大変(番号を付けたり取り間違いを防ごうとするコスト)


メリットとしては持たずに走れるということですが、そもそもゼリーなんて大した大きさじゃないのでこれがどのくらい大きなメリットなのかというと個人的にはかなり疑問です。かさばるモノでもない以上、持ち歩いた方が好きな時に飲めて便利だと思うんですけどね...。


あとデメリットとして取り間違いや盗難が増えたときに、設置場所でのトラブルが増えるのではないかという懸念があります。
そしてそういったトラブルを防ごうとすると運営コストが大きくかさむことも心配です。


「走っているときに人のモノを盗む人なんていないでしょ...」と思う人もいるかも知れませんし、わたしもそう思っていました。ところが、先日RUNNETのレポートを読んでいてびっくりするような感想を見かけてその認識を改めることになったのです。

問題のレポートは静岡県の袋井市で開催された袋井クラウンメロンマラソンという大会のものですが、この大会も大田原マラソンと同じくスペシャルドリンクを設置するというサービスを行っているそうです。ところが...。

他の大会ではあまりない「スペシャルドリンク」を給水所に置かせてもらえるサービスが気に入り、
毎回使わせてもらっています。
スペシャルドリンクといっても市販のジェルを使っています。
ウェストポーチなしで走ることが出来るのでとても便利です。

ところが今回びっくりというか、がっかりすることがありました。
私は20キロと30キロの2箇所の給水所に置かせてもらいました。友達は5箇所に頼みました。

が、行ってみるとないんです。勝手に持っていてしまう人がいるんです。
結局30キロの給水所でしか受け取ることが出来ませんでした。
そこの給水所はスタッフの方が、ジェルに書かれている番号と
取りに来たランナーのゼッケンとを確認してくれたそうなんです。
やはり、勝手に持って行こうとして注意した人が何人かいたそうなんです。
とてもがっかりしました。

このランネットを使っている方で、そんなマナー違反をする人はいないと思うけど、
もしもまわりでそんな人がいたら、教えてあげてください。

他人のスペシャルドリンクは持っていっちゃだめなんだよって。

大会レポ - レポート&評価・第25回袋井クラウンメロンマラソン in ECOPA(2013年)


まさかのドリンク泥棒....。

ただのジェルであればまちがって持って行ったという可能性も捨てきれませんが、盗む人がいたとしてもおどろきません。大会で走り始めてまだ1年ちょっとの初心者ですが、そう思ってしまうくらいマラソン大会に出ている人の中にはマナーの悪い人がいます。その件については改めて書く機会を設けようと思うのですが、マナーの悪いランナーというのは決して少なくない割合でいます。


こうやってメリットとデメリットを天秤にかけてみると、置くことを許可するかどうかなんてのは考えるまでもなく止めるべきだと思います。

おまけ(スペシャルドリンクとは?)


ちなみにスペシャルドリンクというのは長距離を走る際に不足しがちな栄養を効率よく補給するためにランナーが配置する飲み物のことです。国際大会など参加者がトップランナーに限定されているような大会では設置できますが、参加者が大変多い大多数の市民マラソンでは設置してくれる大会はほとんどありません。

スペシャルドリンクの中身は、かつてはオレンジジュース、紅茶、炭酸を抜いたコーラなどだったそうです。ロサンゼルスオリンピック女子マラソン日本代表の増田明美さんは、現役のころスペシャルドリンクは“ハチミツ入りの紅茶”にしていたそうです。そして、あとの給水所になるほどハチミツをだんだん濃くしていったのだそうです。当時は糖分の補給が大切とされていたため、そのようにしていたそうです。
 ただ、最近はナトリウムイオンといった「電解質」の大切さが重要視されるようになっています。このためスペシャルドリンクにはスポーツドリンクを基本にしたものを使っている選手が多いようです。スポーツドリンクを薄めたり、スポーツドリンクにやや糖分を加えたりしているといわれています。

http://www.nhk.or.jp/laboradio/report/20120716_02.html


わたしはゼリーくらいしか飲みませんが、こういうのも試してみたいです。