栃木県真岡市で開催された第4回はが路ふれあいマラソンに参加してきました


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栃木県真岡市で開催された第4回はが路ふれあいマラソンに参加してきました。



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2年ぶり3回目の参加です。


結果

10kmごとのサマリーは以下のとおり。


(サマリー[10km])

距離 時間 合計時間 備考
-10km 42:24(4:15/km) 00:42:24 スタートロス10秒
-20km 45:02(4:30/km) 01:27:27 -
-30km 45:56(4:36/km) 02:13:23 -
-40km 47:05(4:42/km) 03:00:28 -
-ゴール 11:03(5:02/km) 03:11:32 -


(サマリー[ハーフ])

距離 タイム 累計タイム
-中間点 1:32:51(4:24/km) 01:32:51
-ゴール 1:38:41(4:40/km) 03:11:32
タイム種別 タイム
グロスタイム 3時間11分32秒
ネットタイム 3時間11分22秒
平均ストライド(m) 平均ピッチ(歩/分)
1.11[m] 200[歩/分]


合計:42.2km/03:11:32(4分32秒/km)


フルマラソン全体では2036人中125位、年代別(30代)では407人中54位でした。


3週間ぶりに自己ベストを更新しました。

結果


まずはコースと高低差図です。


コース図


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高低差図


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スタート前


スタートエリアは目標タイム30分ごとに区切られていたので3時間~3時間30分のエリアに並びました。
最前列の2時間~2時間30分のところには誰も並んでおらず、2時間30分~3時間もそんなにたくさんの人は並んでいませんでした。わたしのいた3時間30分以内もそこまで多いという感じではなくて、スタートした後もすぐにいいペースで走れそうだなとか思いながらボーっとスタートを待っていました。


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そしてスタートまであと10分というところで不意に隣にいた人から「いとっとくん」と声をかけられびっくり。
おそるおそる横を見ると先日大田原マラソンでも会った会社の同期でした。


会社ではまったく会わないので話すこともないんですが、今日は先日の大田原の話や今後出る大会の話をしてスタートを待ちました。
同じ会社に15年いるとは言え、いままでこんなふうに話すことがぜんぜんなかったのでいろんな話が聞けて楽しかったです。彼はわたしより数段速いランナーでスピード面ではいい目標になりそうなので、今後も定期的に情報交換したいです。


とスタート前から楽しく過ごしましたが、気づけばもうスタート目前。急に靴紐のことが不安になったので慌てて結び直して深呼吸をしたらスタートの号砲が鳴りました。


号砲に続いてすぐさま鳴り響いた大きな花火の音に興奮しながらスタートラインを超えました。


スタート - 10km (42:24[4:15/km])


今回のスタートロスは10秒。そこから50mほどは混んでてペースが上がりませんでしたが他の大会のようにめちゃくちゃ遅いのに前に並んでた人がほとんどいなかったためか、すぐに好きなペースで走れるようになりました。このスタート直後のストレスのなさははが路のいいところだよなと思いながら一気にペースを上げます。


さて。今回のはが路ですが、走るにあたって大きく2つの目標を立てました。


  • 沿道で応援してくれている人たち全員にありがとうとお礼を言う
  • 最初の21.0975kmを90分以内に走る

ひとつめの「沿道で応援してくれる人たち全員にありがとうとお礼を言う」という目標を立てた理由は、2年前に走ったときに全員にお礼を言えなかったリベンジをしたかったからです。

2年前もかなりの人にお礼を伝えたりハイタッチをしたりできたのですが、30km以降はその余裕がなくなってしまってお礼を言えない区間もあって、とくにラスト2kmは声がかすれてしまってまともに反応することもできず悔しい思いをしました。今回はぜったいに最後まで全員にお礼を言いたかったのでこれを目標にしました。

そして2つめの「最初の21.0975kmを90分以内に走る」というのは、走る前日にも書いたとおり今年ハーフで90分を切ってないのでここで切っておきたいと思って目標にしました。このコースの前半はわりとアップダウンの多いコースですがいまの自分ならそのくらいで走れるだろうと思っていたのですが、この見立てが甘かったことは走り出して1時間もしないで思い知ることになります(ネタバレ)


そんなわけで今回はこの2つを目標に掲げて走り出したわけですが、肝心のタイムについては中間点を過ぎた時点でどうするのか考えようと思っていました。90分を切るペースでハーフを走ったあとにどのくらいでもう一度ハーフを走れるのか想像もつかなかったので、中間点を過ぎたときに考えようかなと。とりあえず走り出した時点では3時間15分程度で完走できるだろうと思っていましたが、これは目標というよりもただの予想です。



そんなわけでスタート直後からペースはキロ4'15を目安に走りました。

ただ、時計を見てペースを確認しながら走るのはいまの自分にはしんどかったので今日も体内時計を頼りにペースを組み立てて走ります。時計を見ていないので正確なペースはわかりませんが、風景の流れ方や体に当たる風の強さから明らかに先日の大田原のペースよりはだいぶ速いと感じていました。もちろん大田原よりもキロ15秒以上速いペースで走るつもりだったので当然といえば当然なのですが、でもいまだかつてフルマラソンでこんなペースで走ったことがなかったので「まだ40km以上あるのにこんな速さで走っちゃって大丈夫なの!?」とめちゃくちゃドキドキしたし興奮しました。


1km、2kmとあっという間に過ぎていきます。この速さ...。おれの知ってるフルマラソンじゃない!(笑)


さすがに飛ばしすぎかなと思いつつも楽しくてペースを下げる気になりません。
沿道で応援していただいているかたがたにお礼をいいながら走っているとどんどんテンションがあがってしまうのですが、さすがにこれ以上ペースをあげるのはまずいぞと思ってペースをキープ。今日は10kmの大会じゃねえんだぞ...。


さすがにこれだとすぐつぶれると思ったのでペースを落として走っていると、後ろから大きな集団の足音が聞こえてきました。
最初はたくさんの人が来たなくらいにしか思わなくてとくに気にせず走っていたのですが、あまりに集団が大きそうだったので振り向いて確認すると3時間のペースランナーとそれに着いていく集団でした。


いまさらというか改めてこんなことを書くのは本当に恥ずかしいのですが、走る前からハーフを90分切って走ると決めていたもののそれがサブ3のペースであることに気づかずにいました。

つまり前半ハーフを90分以内で走るということがハーフまでは3時間のペースランナーよりも速く走ることと同じであるとは思っていなかったのです。まさか自分がサブ3のペースランナーの前を走るととは思ってなかったのでかなり動揺したのですが、でもすぐに「これはこれでいい経験になるんじゃないか?」とも思いなおしました。


いままでフルを走っていてサブ3の集団を見かけたことは何度かありますが、こんなふうに近くを走ったことは一度もありません。
一番近づいたのは先月の大田原で1.5km前を走るサブ3集団とすれ違ったときだと思いますが、あれだって10分くらい離されていていたしすれ違ったのは一瞬だったのでその速さを体感することはありませんでした。でも今日ならハーフまでなら並んで走ったり場合によっては自分のほうが前を走ることだってできる。そう思ったら、もう少しこの3時間ペースの集団の前を走ってたいと思ったわたしはここからまたペースを上げました。

今思えば完全に頭がおかしいんですが、人生で初めてサブ3の集団に近づくことができてほんとうに興奮してたんだと思います。

そこからはペースランナーに追い越されたり逆に自分が追い越したりしながら10kmまではほぼ併走を続けました。
ペースに着いては無理をしていたつもりはまったくなくて、むしろ3時間ってこんなペースでいいのかという気持ちのほうが大きかったです。いままでサブ3というのは自分にとっては遠すぎて目標にしたことすらありませんでしたが、こうやってそのペースで走ってみたら無茶なペースでもないなと感じていました。


時折、向かい風や小さなアップダウンでペースは多少変わりましたが、3時間のペースランナーとはつかず離れずの距離を保って走っているうちにあっという間に10kmに到着しました。ここは去年わたしがボランティアをした給水所です。


10km - 20km (45:02[4:30/km])


給水所には寄らず、そのままのペースで走り続けます。

ペースランナーもまったく給水する様子もなく淡々とペースを刻み続けます。が、10kmを過ぎて11kmの手前まできたところで、突如「このままペースを維持したらまずいかも...」と思い始めました。そう思ったその場所で何かあったわけではないのですが、このまま走ったら足も体力もハーフで終わるだろうという確信に近い予感がしたのです。

ハーフまでならこのペースでもぜんぜんいけたと思うし本当にハーフ以降に走れなくなるのかと言うと正直わからなかったので、もっと3時間のペースランナーに着いていきたいという思いも強くてめちゃくちゃ葛藤しました。ただ、今日はハーフマラソンではなくフルマラソンですからハーフで終わるわけにはいかないぞということでそのことを自分に言い聞かせてここでペースダウンをすることにしました。とりあえず呼吸が楽にできるペースまでグッと落として様子見することにしました。

ペースを落とすとあっという間に50mほど離されてしまったのですが、その集団を眺めながら走っていると横を抜けて走って行ったランナーの姿が目に入りました。


なんか見たことあるな...と思ってしばらく後ろを走りながら見てみたら先週同じ大会に出ていて10kmで2位になった会社の知り合いでした。

彼は学生時代から陸上をやってた筋金入りのランナーでしてめちゃくちゃ速いのでもっともっと前にいると思っていたのですぐには気づけませんでした。こんなところで知り合いに会えたのがうれしくて自分から話しかけてみたものの、ここまで走ってきて既に疲れていてあまり長話をする気分でもなかったので「がんばって3時間の集団に着いてって!」と無理やり集団へと送り出しました

自分から話しかけておいてさっさと前に走ることを促すなんて対応が適当過ぎていま思い出すと本当に申し訳ないのですが、彼はあっという間に3時間の集団に追いついてそのペースで走り続けてしまいました。さすが!

そんな彼の姿を見届けたことで「無事に彼を3時間の集団に送り届けた」というよくわからない達成感を得てしまったわたしは、そこからペースがグッと落ちてしまって3時間の集団は徐々に遠くなっていきました。最後に3時間の集団を目視で確認できたのは17kmあたりで500mほど前を走っているところでした。そこから先では3時間の集団を見かけることは一度もありませんでした。


そんなわけで12km以降は目標のキロ4'15ペースは諦めて、いつものフルマラソンのペースに戻して走り続けます。目標はキロ4'30ペース。


さて。そんなわけで楽しいレースは12kmで終わりましたが、12kmと言えばそのあたりで念願の貝のペンダントをいただくことができました。


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はが路ふれあいマラソンでは毎年12km付近で地元の方々が手作りしてくれた貝のペンダントを配っています。1年目はその存在に気づかず、2年目は気づくのが遅れてもらうことができなかったのですが、今年は走る前からぜひいただきたいと思って心の準備をしていたので受け取ることができました。
果たしてどのくらいのペンダントを用意していただいていたのかわかりませんが、わたしが見た限りではかなりたくさんの数を用意していただいていたようでした。ほんとうにうれしいしありがたいです。沿道で手渡ししてくれたみなさんほんとうにありがとうございました。念願のペンダントだ!


お目当てのものを手に入れてホクホクしながら走っていましたが、15kmを過ぎると時折向かい風にさらされることも増えてきて先行き不安な気分になります。風自体はそこまで強くはないもののとても冷たくて体温と走る気力をどんどん奪っていきます。追い討ちをかけるように地味にアップダウンも出てきたのですが、3時間のペースランナーに置いてけぼりにされてこれといった目標もなく暇だったのでこのアップダウンはちょうどいい気分転換になりました。


15kmを過ぎたところで本日ひとつめの補給食をとりました。


そして19km直前から始まるこの大会で一番目立つ上り坂ですが、記憶にあった激坂というイメージからは程遠い斜度も距離もへっぽこな坂でして想定していた以上にペースを落とすことなくあっさりと走り抜けます。
坂を上りきった後は一度下ってからまた少し上り、最後は傾斜12度の下り坂を駆け下りました。最後の下り坂はなかなかの斜度、距離でして見たときは吹き出してしまったのですが、でも今年は路面が凍ってなくてすべることもなかったのでそこまできついという印象は残りませんでした。


坂を下りきって少し走ったところが20km地点でしたが、この中盤のアップダウンが自分の中では一番の気がかりだったのでそれがあまりにあっさりと終わってしまったことでもうゴール直前みたいな気分でいっぱいでした(笑)


20km - 30km (45:56[4:36/km])


20kmを通過して少し走るとこの大会一番のエイドがある道の駅 茂木へと到着。
ここにはいちごだとかおしるこだとかおいしそうなものがたくさんありましたが、食べたら走れなくなるわたしは何も口にするわけには行かず、おいしそうな食べ物を横目に見ながら道の駅は完全にスルー。いつの日かここのエイドを楽しみながら走りたいです...。


そして道の駅を抜けて左折し、セブンイレブンの前を過ぎるとそこからしばらく上りが続きます。
坂を上り始めて少し走るとすぐに21km地点があり、そのすぐその先にはこのコース唯一の計測ポイントである中間点があります。


ここまで一度もタイムを確認していなかったのでどのくらいで走れているんだろうと思って走路脇の時計を見てみたら1時間32分50秒でした。
目標より3分以上遅い...。


3時間の集団に後れをとっているわけですから90分を切れているとは思っていませんでしたが、でもあと1分以上は速く走れているつもりでした。


走る前は後半はキロ5'00でいいやと思っていましたが、前半がこの体たらくだったので後半はもうちょっとがんばらないと...と思いなおしてここからもふつうどおり走ることにしました。後半はおいしいものを食べながらのんびり走りたかったけどその夢はここで潰えることになりました。


中間点を過ぎてしばらくは上り基調です。斜度は大したことがないのですが、これがまた結構長い坂なんですよね。ダラダラ長くてうんざりしました。
上り切った後も下ったり上ったりが細かくあって中間地点以降の消耗は想像以上でした。


それでも沿道ではたくさんの人たちが応援してくれていて、おじいちゃんやおばあちゃんは椅子を持ち出してずっと座りながら応援してくれてたりとほんとうにありがたかったです。ここまでもずっと応援の声に背中を押してもらいながら走ってきましたが、少しずつきつくなってきたこのあたりからは余計に応援が身に染みてありがたく感じる機会が増えました。


応援してくれていた人たちにはもれなくお礼を言いながら、そして手を振り返しながら走ることでこの難区間を走り抜けます。


22kmを過ぎたあたりから前半の無理が少しずつ効いてきたのか足がかなり重くなっていることは感じていたものの、あと20kmくらいならふつうに走れるでしょうとまだまだ楽観的でしたし、中間地点のタイムを基準に考えれば3時間10分は切れるだろうと高をくくっていました。ここで中間点以降のタイムを確認していればこの見込みが甘過ぎることが分かったと思うのですが、40kmまでは一度もタイムを確認せずに走ったためにそこまで自分が走っているペースがかなり落ちていることに気づくことはできませんでした。

たとえペースの遅れに気付いたとして対処できたのかというとなかなか難しい問題ではあるし、ペースの遅れで焦るよりは知らずに走ってマイペースを貫けたことのほうがよかったのかも知れませんが、今回のレースをトータルで見直して一番反省したのは22km~24kmの区間でタイムを確認しなかったことでした。


24km地点を過ぎたところで大田原でも応援しにきてくれていた早朝練習会の知人が走りながら応援してくれました。


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この時点では自分でもまだまだ走れると思ってたし、実際に元気だったので手を振る余裕もありました。
まだ元気なうちに会えてよかったです(笑)


25kmを過ぎたところで2つ目の補給食を取り出して少しずつ食べます。
以前は補給食は一気に食べていたのですが、一度に分解できる糖分ってそんなに多くないので時間をかけて食べたほういいと聞いたので最近は3kmくらいかけてのんびりと食べてます。26km地点を過ぎると左折していよいよ市貝町方面へと向かいます。

左折後も27kmまではそこまでと変わらず走り続けていたのですが、28kmあたりから腰に痛みが出始めます。
最初はそこまで痛いとは感じてなくて違和感に近い痛みでしたが、ふと気付くと目が覚めるような痛みになっていました。違和感から痛みに変わった境目が何だったのかはわかりませんが、28kmを過ぎて少しするともう痛みを無視できなくなっていました。こういうときは腰に手を当てて走ると少しは楽に走れるのですが、経験上、一度腰に手を当ててしまうともう手を当てない状態では痛くて走れなくなることを知っていたのでせめて35kmを過ぎるまでは手を当てることを我慢することにします。

とりあえず軽く腰を伸ばしてみたりしながら走り続けますが、まったくよくなることはないまま30km地点を通過しました。

30km - 40km (47:05[4:42/km])


絶え間なく続く沿道からの応援に気持ちを支えてもらいながら走り続けていたのですが、32km地点を前に目の前に白いものがちらほらと舞い始めました。
最初は沿道の人が何かしてくれているのかと思ったのですが、どうやら舞っているのは雪のようでした。道理で寒いわけだ...(笑)

雪だと気づいたのは沿道にいたおばちゃんが「雪に負けないでがんばれー」と応援してくれたからなのですが、それまではまさか雪が降ってるとは思ってもいませんでした。たしかに空気の冷たさは雪が降ってもおかしくないくらいでしたけど、フルマラソン中に雪というのは初めてのような気がします。

ただ、雪が舞っていたのは10分ほどでそれ以降は見ることはありませんでした。

そして33kmを過ぎて少し走ったところで本日3つ目の補給食を食べ始めました。
先月の大田原マラソンと同じで15km/25km/33kmで補給食を食べるという流れを試してみましたが、空腹を感じることもなくてすごくよかったです。33kmを34kmにしようかどうか迷ったのですが、34kmだと遅すぎるような気がしたので今回は33kmにしてみました。32kmと34kmも一度ずつ試してみたいなと思っています。

この補給食を食べながら気付いたのですがいつの間にか腰の痛みはだいぶ和らいでいました。
思い返せば雪を見てびっくりしたあたりから痛みが気にならなくなったような気がするのですが、実際どの時点で痛みが改善されたのかはちょっとわかりませんでした。ただ、痛くないというわけではなく軽減されたという程度でしたのでもしかしたらただ痛みに慣れただけなのかも知れません。

そのまま走り続けると36km地点で見覚えのある田園風景が目に入ってきます。
ここはひたすら田んぼ道を走るところでして、前回ここを走っているときが一番つらかったのでよくおぼえています。2年前は疲れすぎて目を開けているのもつらくて半分目をつぶりながら走りました。これは一切の誇張抜きで本当にところどころ目をつぶったまま走ったのですが、目を開けずに走っても転んだりしないくらいひたすらまっすぐな道で走りやすい道路なのです。

今回も既にだいぶ余力を失ってはいましたが、28km~33kmあたりまでのつらさに比べればだいぶ回復していたのでここはそこまでペースを落とすことなく走り続けられました。


39kmを過ぎて右折したあたりから頭の中は40kmの坂のことで頭がいっぱいになり始めます。
もう2年走っていないのでどのくらいすごい坂だったのかだいぶうろおぼえになっていますが、本気で心を折られるくらいきつかったことだけはよくおぼえています。そんな坂まであと1km...。心にどんどん余裕がなくなっていきます。

そんなことを考えながら走っていくと40km地点の300mほど手前にある坂もなかなか厳しくてここを上り切った瞬間に右足のふくらはぎが攣ってしまいました。
まさかの伏兵がここに!(笑)


40kmの坂を前にここで1分近くロスしてしまいました。
少し休んでから再度走り出し、なんとか40km地点に到達。目の前には期待以上の坂がありました。


40km - ゴール (11:03[5:02/km])


40km地点には時計が置いてあったのですが、その時計は12:32を指していました。
瞬時に逆算したら残り2.195kmを10分ちょっとで走れば3時間10分を切ることができることがわかりました。それであればそこまで速いペースではないしそのくらいなら走れそうだなと思うのと同時に、目の前にある坂を果たして自分は歩かず上り切れるのかという疑問もありました。とはいえ、走れるかどうかで悩んでいる暇があるはずもなく、すぐに坂へと突入。

ペースはがくんと落ちましたが、上り始めてみればそこまできつい坂でもなく無事完登。

もう走る前にビビりすぎました(笑)

坂を上り切ればあとは2km弱のフラットなコースを走るだけです。
ここからは一気にペースを上げたのですが、上げて30秒で右足ふくらはぎが攣りそうになって慌ててペースダウン。もう足は完売してしまったようです。終わった...。


とは言え、3時間10分を切るにはペースを落とすわけにはいかないのでちょいちょいペースを上げてみるのですが上げるたびにふくらはぎが悲鳴を上げます。しょうがないので無理にペースは上げずにひたすらゴールへと向かいます。


41km地点を過ぎ、観光いちご園の前まで行くとここでは本当にたくさんの方々が大きな声で応援してくれていました。この応援してくれてる姿を見ていたら、2年前の大会ではここで沿道からの応援にこたえようとしたけどもう喉が枯れてて何にも返せなかったことを思い出しました。あのときもスタートからゴールまで沿道からの応援にお礼を言いながら走っていたのですが、あまりに応援が多すぎたので声がもうでなくなっていたのです。


あーあー


試しに声を出してみたらスタートと変わらぬ大きさで声が出せました。大丈夫。今年こそちゃんとお礼を言えそうだと思ったら3時間10分を切れないかもしれないということがどうでもいいことに思えてきました。もともと今回は自己ベストを出そうなんて思ってなかったことを思い出してここでタイムは諦めました。それよりもちゃんと最後まで沿道の人たちにお礼が言いたい。

で、ありがとうと伝えながら走ったわけですがここの応援がまためちゃくちゃ多いんですよ。予想よりめっちゃ多くて最後は声が枯れてまたでなくなるんじゃないかっていうくらい長かったです。こんなにたくさんの人たちがみんな笑顔で応援してくれるなんて本当にうれしかったしありがたかったです。

ここを抜ければゴールまであと少し。
井頭公園脇を走りながらあと500mくらいだしさすがにラストスパートをかけるぞ!とペースをグッと上げたその100m後にまたもや右足ふくらはぎが攣りかけてしまいました。瞬時にペースを落として攣るところまではいかなかったのですが、たまらず走路脇に避けて座り込んでしまいました。最後の最後までダメだったな...とあきらめかけたそのときに、横を走っていく後続のランナーが「あと少しだから行くぞ!」と声をかけてくれました。


声をかけてもらうそのときまでは少し休んでから歩いてゴールしようと思っていたのに、声をかけてもらった瞬間にゴール直前まできて弱気になっている自分に気づいてものすごい恥ずかしく感じられました。本当に情けなくてそんな自分のことを思わず笑ってしまいました。

すぐに立ち上がり、歩くようなゆっくりペースから少しずつペースを上げながらゴールを目指しました。
何度も何度もふくらはぎはけいれんしそうになってゴール前最後の200m弱の直線でも何度も足が攣りそうになりましたが、立ち止まることなくゴール。


タイムは大田原で出した自己ベストより9秒よかったのですが、でも大田原とは対照的に走り切ったという実感はまったくなくてただただ恥ずかしさと情けなさでいっぱいでした。

まとめ

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今年度最後のフルマラソンをなんとか完走しました。これで大田原から4週連続で自己ベスト更新となりましたが、正直思っていた以上に体のダメージが大きくて驚いています。最近調子が良すぎるのでそろそろ怪我をしそうだと思っていたのですが、予想以上に疲れが溜まっていて少し休まないとまずいということを強く実感しました。

わたしの場合、疲れが溜まっているかどうかを確認するときは「白髪が増えたかどうか」と「爪が柔らかくなっていないかどうか」を確認します。
今回は白髪はまだ大丈夫そうでしたが爪がひどくて足の爪のほとんどがソフトシェルクラブの殻のようにペコペコでした(笑)
しばらく触ってなかったので気付かなかったのですがこれはほんとうにひどかったです。おそらく大田原が終わった時点でかなり柔らかくなっていて、その後の那須烏山(5km)としおや(10km)で走ったことが大きな負担になって軟化を加速し、最後ははが路でとどめを刺したという感じだと思います。いままでも「あれ?爪が柔らかい?」と思うことは何度かありましたが、ここまで柔らかくなったのは初めてでした。

9月の榛名湖マラソン以降、1か月ごとにフルマラソンを走っていましたがそれが効いたんだろうなと思うし、そう考えるとフルマラソンを月一ペースで走るのは自分にはオーバーペースなのかなとも考えています。これから来年の予定を立てるにあたり、出る大会の選定については大会と大会のインターバルをもうちょっと長くとる工夫が必要かも知れません。


そしてもうひとつ気になるのは2年前にはが路を走ったときも大会で怪我をしてしまってしばらく走れなくなっていて、今回と同じく一週間走れなかったことです。

はが路は「シーズンベストが出る大会」という印象、つまりものすごいタイムが出やすい大会だというイメージがあったし、少なくともわたしは相性がいい大会だとずっと思っていたのですが、走り終えた後に怪我を抱えてしまうことも多いことを考えると自分の走り方とコースの相性は決してよくないのかなと考えてしまいます。ただの偶然かも知れませんが、走り終えて毎回怪我をするというのは他の大会ではないことなのでちょっと気になっています。


とは言え、大会自体が楽しかったことは間違いなくて2年ぶりのはが路はほんとうにすばらしい大会でした。
アップダウンはともかく、参加者数が多くないので走路が広く取れてスタートからゴールまでずっと走りやすかったし、給水もエイドも十分すぎるくらい十分あって補給食をもっていかなくてもいいんじゃないかというくらいのボリュームです。そして沿道からの応援はほんとうに温かくて、足が重くなったときやコースの厳しさに負けそうになったときに何度も背中を押してもらいました。

それ以外にもシャトルバスの多さだとか荷物預かりの手際の良さだとかほんとうによかった点を挙げるときりがありません。

来年はランナーとしてなのか、それともボランティアとしてなのか分かりませんが、大会には関わりたいと思っています。


(過去に参加したフルマラソンの結果)

大会名 日付 タイム 前回差
第1回加賀温泉郷マラソン 2013/04/21 3時間42分45秒 -
第26回大田原マラソン 2013/11/23 3時間25分41秒 -17分8秒
第24回かすみがうらマラソン 2014/04/20 3時間32分04秒 +6分23秒
第27回大田原マラソン 2014/11/23 4時間4分8秒 +32分4秒
第1回はが路ふれあいマラソン 2014/12/21 3時間29分36秒 -34分32秒
第63回勝田全国マラソン 2015/01/25 3時間35分08秒 +5分32秒
第34回佐倉朝日健康マラソン 2015/03/29 3時間50分17秒 +15分42秒
第25回かすみがうらマラソン 2015/04/19 3時間52分25秒 +2分8秒
第13回柏崎マラソン 2015/10/25 3時間27分05秒 -25分20秒
第5回神戸マラソン 2015/11/15 3時間46分20秒 +19分15秒
第28回大田原マラソン 2015/11/23 3時間26分00秒 -20分20秒
第2回はが路ふれあいマラソン 2015/12/20 3時間15分24秒 -10分36秒
第3回前橋・渋川シティマラソン 2016/04/17 3時間40分00秒 +24分36秒
第14回柏崎マラソン 2016/10/30 3時間26分18秒 -13分42秒
第29回大田原マラソン 2016/11/23 3時間20分25秒 -5分43秒
第12回さのマラソン 2016/12/11 3時間29分33秒 +9分8秒
第4回前橋・渋川シティマラソン 2017/04/23 3時間27分11秒 -2分22秒
第5回榛名湖マラソン 2017/09/24 3時間32分5秒 +4分54秒
第15回柏崎マラソン 2017/10/29 3時間28分56秒 -3分9秒
第30回大田原マラソン 2017/11/23 3時間11分41秒 -17分15秒
第4回はが路ふれあいマラソン 2017/12/17 3時間11分32秒 -9秒


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