昨日は先月10日の栃の葉記念マラソン以来、約1ヶ月ぶりにマラソン大会に出てきました。
参加したのは佐野市で開催された「さの6時間耐久リレー&マラソン大会」です。
http://www.city.sano.lg.jp/topics/recruit/re130201-07.html
本大会は佐野市運動公園内の1周1.4kmの周回コースをひたすら6時間走るという大会です。
そして大会名にもあるとおり、ソロだけでなく最大10名までの複数名でリレーもできます。というか、競技が6時間という長時間に及ぶことを考えるとソロよりもリレーの方がメインなのかも知れません。
自宅を7時前に出て、会場である佐野市運動公園に到着したのは8時ちょっと前。
8時には受付を済ませて9時からは開会式に参加しました。
この大会は今回が第一回目ということで参加者は全部で200名もいませんでしたが、地元のケーブルテレビが取材に来たり、佐野のゆるきゃらさのまる君がきたりと盛り上げようという感じがヒシヒシと伝わってきました。
開会式はつつがなく終わり、スタートまで30分以上時間があったのでコースを下見しに行きました。
上でも書いたとおり大会は1周1.4kmの周回コースを走るというものなのですが、コースが短いと下見がしやすくてとてもいいなと思いました。歩いても20分とかからず周れますし、おすし。
ひととおり写真も撮ってきましたがコースはこんな感じでした。
スタートは陸上競技場内の一角に設けられたリレーゾーンです。
リレーの人たちはここでタスキの受け渡しをするのですが、逆にここ以外でのタスキの受け渡しは禁止されていました。
あとランナーズチップの計測をここで行っています。
スタートして陸上競技場を出ると...。
すぐにエイドステーションがあります。
おいしそう!
まずは広い運動場の脇を抜けます。
ここは平坦で走りやすい場所でした。
陸上競技場を抜けてまっすぐ走り、そのつきあたりを右に曲がります。
運動場は砂地のせいか、風がつよいとすぐに砂埃が舞い上がっていました。
運動場の横を抜けると今度はテニスコートの脇を抜ける一本道です。
ここは平坦で走りやすいです。
しばらくまっすぐ走ると道は左へと曲がります。
左に曲がると野球場の脇を走ることになりますが、ここからはややのぼりになります。
といっても斜度もほとんどなくて走るうえではまったく気にならない程度ののぼりです。
そのまま道なりに走っていくと、のぼりは少しずつきつくなっていきました。
ただ、ここもきつくはないのぼりです。ああ、のぼりだよねっていう感じののぼりです(適当ですいません)。
そしてここで折り返します。
折り返して....。
ここから一気にのぼり坂です。
のぼれないほどではないのですが、全力疾走で一回のぼっただけで軽く息が切れて足に痛みをおぼえるくらいののぼりでした。
坂は距離にすると数十メートルなのですが、もっと長く感じられました。
で、いったんのぼりが終わると(既に向こう側に見えてますが...)。
またのぼりが....。
今度の坂は斜度は緩いけど距離が長めです。
のぼりの距離は100mあるかないかっていうくらいですかね。
のぼりきったあとも軽いのぼりは続きます。
いくらのぼりが緩いとは言え、続くとひたすら足を削られている感じがします。
この小屋のあたりでのぼりはおしまい。
やっとのぼりとおさらばできる...。
このあたりからは軽いくだりが続きます。
右手に見える緑の物体はすべり台です。すごく長いことと、わりと過激なことで有名らしいのですがわたしは昨日行くまで知りませんでした。
くだりになると見通しが良くなって気持ちがいいです。
くだりだけでなく平坦な道もあります。
でもやっぱりくだりが多いです。
のぼりで疲れ果てた足もこのあたりにくるとわりと落ち着いてきました。
で、最後の問題はここ。
ここで一気にスタートのあった陸上競技場の入り口まで戻ります。
足が疲れ果てたところにこんなものすごいくだりをもってくるなんて...。こんなに怖いくだりは初めてでした。
ここから陸上競技場に入ります。
あとは競技場内を3/4周してスタートに戻ります。
写真でみてもよくわからないかも知れませんが、距離ごとの印象はこんな感じです。
スタートからの距離 | 傾向 | 走ってみた印象 | 高低差 |
---|---|---|---|
〜100m | 平坦 | 時折、強風で砂埃が舞う以外はとくに悪くなく走りやすい | 0m |
100〜300m | ほぼ平坦 | ややのぼりもあるものの走りやすい | 0m |
300〜400m | ややのぼり | 足腰にひびくことはないけど、斜面であることを軽く意識する程度ののぼり | +2m |
400〜500m | 急なのぼり | 2段階に分けて急なのぼりがあり、足に負担が....。この100mほどで20mほどの高低差がありました | +18m |
500〜600m | ややのぼり | 軽くのぼりを意識する程度の坂 | +5m |
600〜1000m | ややくだり | ほぼ平坦に近いくだり坂 | -5m |
1000〜1100m | 急なくだり | ↑でのぼった20mの高低差を今度は一気にくだる | -20m |
1100〜1400m | 平坦 | 陸上競技場にもどって最初のスタートに戻ります | 0m |
高低差はわたしの印象です。ちゃんと測ったわけではないです。
写真を撮りながら一周を歩いてみた感想としては、走りやすそうというものでした。
歩いても20分かからないくらいで回れましたし、歩いてみた感じではつらいところもそんなになさそうでしたし。この見込みが甘かったことはあとで嫌というほど思い知らされるのですが、とりあえずそれはここでは割愛します。
大会の結果ですが、以下のとおりとなりました。
実際には5時間ちょっとで走るのを止めてしまいました。足腰がガタガタで歩くことすらままならなくなってしまったため、もう諦めてラーメンを食べたりして過ごしました。そもそも25kmを走ったくらい(スタートから2.5時間くらい)で既にのぼりがきつくて走ってのぼれなくなっていたために、そこはもう歩いてしまっていました。その後も走れなくて歩いてやり過ごす時間帯が大半を占めていて、マラソン大会としては最低の出来だったと思っています。
ちなみに男子ソロ18位となっていますが、全部で34名なのでおおむね真ん中程度です。当初の目標である60kmにはほど遠いのですが、わたしの順位を見てこのコースの厳しさをあらためて感じました。あののぼりとくだりがきびしかったのは自分だけじゃなかったんだなと思うと、少し救われたような気がします。
それにしても6時間走るのは本当にしんどかったです...。
もちろん6時間続けて走ること自体がつらいのは走る前から分かっていましたが、でも一度歩いてしまったあとに再度走るということの肉体的なつらさに加えて、「42kmまでは歩かない」という目標を25km地点を前にしてあきらめてしまったためにもう何を目標にして走ればいいのかわからないまま走り続けなければならなかったことがとにかくしんどかったです。こういうのを心が折れるというんでしょうね。
今回分かった課題は以下のとおり。
(今回分かった課題)
-
- アップダウンに弱すぎる
- 荷物を背負ったまま走ってしまった
- 食事や飲み物を取るタイミングが悪かった
- 花粉症もちはこの時期走るのはきびしい
- 目標設定がまちがっていた
今回は1.4kmの中で高低差20m程度があるというわりときびしめのアップダウンではありましたが、でもそれをたった15回繰り返した程度で足腰がガタガタになってしまいました。これにはちょっと自分自身もあぜんとしてしまったというのが正直なところです。
あとはタオルや飲み物といった荷物を背負ったまま走ったのですが、これがわりとバカにならない重さでして初心者のくせにハンディキャップをつけているような状態になっていました。荷物が手元にあった方が安心するという想いからそうしたのですが、今回はぜんぶ預けてしまった方がぜったいによかったなと反省しています。
15周走ったところでマコ*1に荷物をお願いしたのですが、最初から荷物を渡しておくかそもそも持っていかなければもう少しマシだったかも知れないと反省しています。
そして食事や飲み物を取るタイミングですが、これは失敗というか勉強になりました。
わたしはハーフや10kmを走るときはほとんど朝は何も食べないで出ます。その方が体が軽くて走りやすいからなのですが、30kmを超える場合はそんなことをしては絶対にいけないということを身をもって学びました。今回25kmを過ぎるか過ぎないかというあたりで軽いめまいを起こしてしばらく走ることが出来ませんでした。
ちょうどそのくらいの時間は暑さもピークを迎えていたのでその影響もあったのでしょうが、これは食事をちゃんととらなかった弊害だろうと思っています。その休憩中に軽く食事をとり、飲み物を取って休んだらあっという間にめまいはおさまり、足も痛みが無くなったので走り続けることができました。
ハーフ程度の距離を走れたからといって、それ以上の距離も同じ方法論でいけると判断するのは間違っているんですね...。
今回は周回コースだからよかったものの、これが普通のロードレースだったら休憩を取る場所も容易に確保できず危なかったかも知れないなと反省しています。
それとくわえて山の中を走るので花粉症持ちには厳しい環境だったなと。
砂埃もきびしかったし、わたしのようなひどいアレルギーもちは春先のマラソンは気を付けないといけないですね。マスクつけながら走るか...。
そして最後。
今回一番失敗だったと感じたのは耐久レースに出るにあたって設けた目標がよくなかったなということです。
わたしが今回の大会で設定した目標は「6時間で走れるだけ走る」というものでしたが、これではなく「○○km走る」という目標にすべきだったなと大いに反省しています。走れるだけ走るなんていう曖昧な目標を設定してしまったために、どのくらいのペースで走ったらいいのかというペース作りもできなくて今回のような中途半端な結果に終わってしまったのです。
とにもかくにも今回の大会はわたしの弱点をすべて洗い出すための大会だったといっても過言ではないと思います。
のぼりに弱いことも食事のことを何にも考えていなかったことも、どれもが反省すべき点であり、そしていまからでも十分本番に間に合わせて修正していけることばかりです。これからの一ヶ月間はとにかくフルマラソンを目標の時間内に完走できるように、少しずつ体作りをしていこうと思います。
そして来月のフルマラソンでその目標が達成できたら、そのときは今回の失敗を笑って話せるようになるんじゃないかと思います。そうなるように明日からまたがんばって練習します。
というわけで、今回の6時間耐久マラソンは本当にしんどかったです。
でもスタッフの方々から声をかけていただいたおかげで、何とか人生で最長となる46kmを走ることができました。コロコロと変わる天候や強風への対応も大変だったと思いますが、そんな大変な状況下でもあのようなしっかりとした運営をしていただいてとても感謝しています。
あ、ひとつだけ次回に向けてお願いしたいのが閉会式はどこか座ってできる場所でお願いしたいということです。
6時間走って疲れきっているところに30分立ちっぱなしというのはちょっときつかったです。ぜひよろしくお願いします。
昨日は走りながら「もうしばらく走りたくないな...」と思っていましたが、一日経ったいまは来年は入賞できるくらい走り込んでまた参加したいと思っているのがわれながら微笑ましいのですが、そのくらいよい大会でした。
(関連リンク)
*1:妻