あえてSNSでつながらないという選択

今日お昼にこんな記事を読みました。


www.asahi.com


詳しいことはあまり書いてないのですが、ざっくり要約すると「SNSで知り合いが長く走ってるのを読むと長く走っちゃうし速く走っているのを読むと速く走っちゃうよね」という研究結果が出たというお話でした。


SNSといえばわたしはtwitterFacebookをやってるのですが、説得力があるというかわかるなーという内容でしたしこれを読んだ男性ランナーはだいたい「わかる、わかる」という反応をしていました。逆に女性ランナーは自分のこととしてはピンとこないという人が多かったのですが、知り合いの男性ランナーについては当てはまるということを言ってる人が何名かいました。


話はちょっと変わりますが、普段マラソン大会で走っていて周囲を見ていて思うのは、走り方には性別による差というか違いがあるのではないかということです。では具体的にどんなときにその差を感じるのかというと、誰かに追い越されたときの反応に違いが見えます。


男性は追い越されるとムキになってくらいついてきたり追い越し返そうとする負けず嫌いな人が多いです。
ランナーならわかると思うのですが、マラソンを走るときはペースは極力変えずに一定のリズムを刻むのが一番消耗が少ない正しい走り方です。逆に上の例のように無理な追い越しをするためにペースを一時的に上げることはスタミナを大きく消費したり、足に過度な負担を与えるのであとあとつらい思いをすることになります。

当然それはみんな知っているはずなのに、いざ追い越されると悔しくてペースを上げて追い越し返そうとしてしまう男性ランナーがほんとうに多いです。


対して、女性はマイペースというか他人のペースに惑わされない人が多い印象があります。
とくに距離が伸びれば伸びるほどその傾向は強くなるというか、わたしもわりと一定ペースで走るのは得意というかフルであれば大きなハプニングがなければ5kmごとのラップは大体1分以内におさまる程度にはペースを保って走れるのですが、そういう一定の速さで走っているときに最初から最後まで同じランナーとつかず離れずで走ることがあるとそれはほぼ女性ランナーです。


もちろん個人差もあってこれが100%正しいというわけではないのは重々承知しています。

わたしも男性ですがいまはムキになって追い越し返すことはないですし、逆に女性でもかなり積極的にペースを上げて抜き返してくる人もいますのでそのあたりは性差以前に個人差もあるよねというのは前提としていて、それでも全体の傾向としてそういう性別による差もあるよねというわたしの印象です。


それで最初のSNSの話に戻るんですが、上でも書いたとおり他の人の「走った」という書き込みに感化されるというのはすごいわかるんです。とくに走力が近い人が「今日も走った」とか「今日はこんなに速く走れた」なんて書いているのを読むと「自分も走らなきゃ」と思っちゃうこともあるんです。


それはそれで走るモチベーションになるというか、いい影響を受けてるともいえるわけですが、でも最近はそういうのがすごい苦手だなと感じているのであまりランナーの人とはSNSではつながらないようにしています。もちろん昔からの知り合いもいるのでゼロではないのですが、新規につながることはかなり積極的に控えています。


他のランナーの行動が「いい刺激になる」とか「自分も走らなきゃって思える」とポジティブに思える人はSNSでつながったほうがよいと思いますし、そういうつながりが走ることを楽しくしてくれるというのは経験があるのでわかります。ただ、状況が変わればよいつながりだったものがよいものに思えなくなることも出てくるし、一度つながってしまったために生まれる軋轢もあります。


SNSの功罪なんてかっこいい言葉を使いたくなりますが、そんな大層な話ではなくて好きなものをただただ楽しみたいから余計なコストを生まないためにSNSではつながらないというだけです。いい影響も悪い影響も受けるのであれば最初から近寄らないというだけなんですが、そんなめんどくさいことを考えてる人はあんまりいないんだろうな。


とりあえず考えるのがめんどくさくなったので今日はフルのペースでペース走をしてきました。


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キロ5分のつもりがちょっとペースが上がっちゃいました。