先日参加した大田原マラソンは4時間4分というタイムで完走しました。
これは1年前の大田原マラソンよりも40分、さらにその半年以上前に走った初マラソンのタイムよりも20分以上遅いタイムです。
いままでで一番速いタイムで完走できるかも!と勢い込んで挑んだ大会で、自己ワーストタイムを更新してきました。今回は本当にいいタイムを出せる自信があっただけにこの結果は言葉にならないほどショックでした。
- (過去のフルマラソンのタイム)
大会名 | 日付 | タイム | 前回差 |
---|---|---|---|
第1回加賀温泉郷マラソン | 2013/04/21 | 3時間42分45秒 | - |
第26回大田原マラソン | 2013/11/23 | 3時間25分41秒 | -17分8秒 |
第24回かすみがうらマラソン | 2014/04/20 | 3時間32分04秒 | +6分23秒 |
第27回大田原マラソン | 2014/11/23 | 4時間4分8秒 | +32分4秒 |
本来であれば思い出すだけでも悔しいので終わったこととしてもう考えたくないのですが、ここで目を背けてしまったらまた同じ過ちを犯してしまうかも知れないので失敗の原因についてしっかり分析しようと思います。
失敗した原因
このエントリーで書いたとおり、今回の大田原マラソンに向けていくつかやろうと思っていたことのすべてをやりきったわけではありませんでした。できなかったことや、やったけど失敗してしまったこと、反省点はたくさんあります。
それでも、脚の怪我から回復してからの4ヶ月間。この時間でできるだけのことはやってきたつもりでした。
大好きな映画を観るのだって我慢して例年の半分以下の本数に抑えてその分走り込んだし、大会では昨年並みとはいきませんがわりといいタイムが出せるところまで回復していました。でも結果はさんざんでした....。
そしてずっと考えてみて今回の失敗には3つの原因があるのではないかというところに行きあたりました。
- 前日の寝不足
- 靴選び
- ロング走不足
もっといろいろ思いついたのですが、それらを分類した結果、原因は大きくこの3つになるという結論に達しました。
1. 前日の寝不足
わたしは普段は3時くらいに寝て8時前に起きるという生活をしています。完全に夜型です。
フルマラソン当日は6時には起きなければならないということと、なるべくしっかり寝ておきたかったためにレース前日は11時には寝床に入りました。7時間きっちり寝れば十分だろうと思っていたのですが、普段そんな時間に寝たことがないのでまったく眠れず、結局寝たのは3時前でした。
起きたのは6時なので結局3時間くらいしか眠れませんでした。
当然目覚めは最悪でしたが何となるだろうと思っていたものの、結果は上述のとおり惨敗。
以前、徹夜で4時間運転して現地入りして1時間仮眠しただけでハーフを走ったことがあるのですがそのときはもう最初から最後まで死にそうだったことをおぼえています。体の重さというか、徐々に動かなくなる感じが今回の件とすごく似ているので睡眠時間の短さは無関係ではないだろうと思います。
反省点:睡眠不足だと体が動かない
2. 靴選び
過去参加したフルマラソンでは靴はすべてAdidasのAdizeroシリーズのいずれかを履いて走りました。
初マラソンはadizero japan2で挑みました。
そして昨年の大田原と今年4月のかすみがうらはadizero CS9 Wideを履いて走りました。
どちらにも共通して言えるのは「この靴が好きだから選んだ」というわけではなく、足を一番守ってくれる靴はこれだという実感があったからです。Adidasのランニングシューズはどれもわたしにものすごくぴったりで、あまりにぴったり過ぎてちょっと狭く感じるほどなのですが底の厚さが十分である点や足にぴったりとはまる点が足を守ってくれそうだという信頼を感じさせてくれるので選んでいました。
ところが今回の大会で初めて「軽さ」を基準に靴を選んでしまいました。
今回選んだのはPUMAのFUUJINというシューズなのですが、幅広なところと底が薄い代わりに軽いところがすごく気に入っていて前のモデルからずっと履き続けています。ハーフの大会では履いて出たことがあったのですが、軽さもあってわりと走りやすい印象を残す靴でした。
今回は自己ベストを出したいという想いもあって、安定感よりも履きやすさ、軽さを重視してこの靴を選んだのですが、結果としてはこの靴選びも敗因のひとつかなという気がしています。
今回のラップタイムを見ていて気付いたのですが、ハーフまではそこそこ順調に走っています。
これは走っているときのわたしの実感とも一致していて、ハーフまでは疲れらしい疲れもなく、ものすごい順調に走ることができていました。ところが23kmの上りが始まったあたりから一気に腰に痛みが出てきてしまい、30kmを前に足が攣って動けなくなってしまいました。
こうなった一因は次で挙げるロング走の不足がもっとも大きいのですが、それに準ずるくらい大きな要因としては「体を守ってくれる靴を履いていなかった」というのがあるのかなと。安易に軽さだけで靴を選んだツケが回ってきただけのような気がします。
反省点:靴は軽さだけではなく足や体への負担を考慮して選ぶ
3. ロング走不足
7月から11月までの4ヶ月間で30km以上を走ったのはわずか1回だけでした。
それ以外だと28kmと25kmがあるくらいで、あとは15km以下の距離ばかりを走っていました。他の方の話を聞くと、2時間以上のLSDや30kmのペース走をきっちり走り込んでいるという方が多いようです。そういう方に比べると、短距離ばかりをくりかえし走っているわたしの練習はフルマラソン向けの練習をやっているとは言えないなと思います。
ただ、実をいうとわたしは昔からロング走が嫌いでほとんど走ったことがないのでロング走の頻度自体はそんなに変わっていません。
ではなにが変わったのか調べてみるとハーフマラソン大会に出る頻度が大きく変わっていました。
つまり、わたしは大会でハーフマラソンを全力で走ることを毎週繰り返すことでロング走のかわりをしていたんじゃないかという気がしています。前は月2回くらいハーフマラソン出てましたからね...。
今後はもっと大会に出るか、ロング走を増やしていこうと思います。
反省点:レースペースでの30kmペース走を月に1回以上は走るべき
まとめ
「もし一度も歩くことなく4時間以内で完走したら泣くくらいうれしいのかな?」
初めてフルマラソンを走る日の朝。
ホテルでご飯を食べながらふとそんなことを考えました。
自分の性格であればきっとうれしくて泣いてしまうんじゃないかと思っていたのですが、完走してもまったく泣くことはなく、ただただ達成感に満ちた気分に浸っただけでした。すごくうれしかったけど涙はまったく出てこなかったことがちょっと意外でした。
「あこがれていた大田原マラソンでサブ3.5を達成して完走したら泣くくらいうれしいかな?」
初フルマラソンの半年後に初めて大田原マラソンに挑んだ日の朝。
陸上競技場のスタート地点に立った私は3時間半後に目標を達成してゴールしたときのことを想像しながらそんなことを考えました。
大田原マラソンは走り始めて以降ずっと出てみたかった大会なので、そこを満足のいくタイムで完走できたらうれしく泣いてしまうんじゃないかと思っていたのですが、これまた完走しても涙は出てくることはなくて、ただただ満足しただけでした。そこでやっと自分はこの程度のことじゃうれし泣きはしないんだなということがわかりました。
そんなことを何度か経験したわたしは「趣味でやっているランニング程度じゃ自分の感情はほとんど動かないんじゃないか」と考えるようになっていたのですが、今回大田原マラソンを走り終えたあとにたまらずに泣きました。
こんなにもしょうもないタイムを出してしまったことが死ぬほど悔しかったし、でもこんなにボロボロな状態になってもあきらめずに最後まで自分の脚で走って帰ってこれたことがうれしかったです。
成功から得られることは満足感だとか自信だとかそんなことくらいだけですが、失敗からはこんなふうにたくさんのことを学べます。
今回のこの悔しさをばねに、そして今回走りきったことを自信にして、次は目標を達成したうれしさで泣けたらいいなと思います。