群馬県みなかみ町で開催された第65回デサント藤原湖マラソンに参加してきました

群馬県みなかみ町で開催された第65回デサント藤原湖マラソンに参加してきました。


5年ぶり7回目の15kmを走ってきました。

結果

かなりアップダウンの多いコースなので完走も危ういと心配していたのですが無事完走してきました。

距離 時間(1km平均) 合計時間 補足
-7.5km 41:10(5:29/km) 00:41:10 スタートロス60秒
-15.0km 40:28(5:23/km) 01:21:38 -
平均ストライド(m) 平均ピッチ(歩/分)
0.98[cm] 186[歩/分]


合計:15km/01:21:38(5分26秒/km)


順位は種目別40-49歳で63位、全体では241位でした。覚悟していたとおりのコースワーストでした。

コース

コースと高低差図は例年と同じなので過去の記事から流用。

(コース図)


(高低差)


スタートから4kmくらいまでは上り基調でそこから8.5km地点の折り返しまでは下り基調。そして折り返したら上り基調が13kmあたりまで続いて残り2kmは下ってゴールという流れは例年と変わらずでした。が、今年は折り返し地点が少しずれていて例年だと15kmに500mくらい足りないのが解消されていたような気がしました。

感想

スタートの30分前に15分くらいジョグをしました。

いざ本番が始まってしまうと風景を楽しんでいる余裕もなくなってしまうのでここで会場の写真をたくさん撮りました。相変わらずいい眺めです。

スタート15分前にはスタート地点へと移動して今日は最後尾へと回りました。このコースはスタートから1kmくらいがめちゃくちゃ混むのでできるだけ前の方にいたほうが走るのは楽なんですが、タイムを狙わないときに前にいるのもなんだかいい気分ではないので後方から走りだすことにしました。


そして予定どおり9時にスタート。スタートロスは60秒程度でした。

スタート直後の混雑は予定どおりだったので無理に追い越しはせず、でも走路をふさがれたときは走路が広くなったタイミングで追い越すという感じで走ります。しばらくは不整地を走るのですが1kmを過ぎたところで県道63号線に出てかなり走りやすくなります。そしてここからは沿道でたくさんの人たちが応援してくれました。めちゃくちゃ暑い中で応援してくれてるのはありがたすぎます。

1km地点までもちょっと上りが続いたのですが、ここからしばらく上りが続きます。
傾斜はそこまで厳しくないしわりと日差しを遮ってくれるところが多かったのでそこまでしんどさは感じませんでした。ただ、最近はアップダウンをまったく走ってないことやなんだかんだで暑かったこともあって思ってたよりもだいぶ体力を消耗しているなということは感じていました。暑さなのかアップダウン耐性なのか...。

3kmくらいまで行ってトンネルを受けると今度はひたすら下りが続きます。下りは下りでペースが上がってしまってつらいし、何よりも帰りはここを逆に上るのかと思うとすごく気が重くなります。

1kmくらいの坂を下りきると集落になり、給水所や応援の人たちでにぎわっていました。
ここの給水所に限らず、今回は水は体にかけてスポーツドリンクは飲むという感じで毎回お世話になりました。水は結構冷たくて気持ちよかったです。

沿道で応援してくれてる人たちに手を振ったり、給水所や沿道で交通整理にあたってくれているスタッフの方にお礼を言ったりしながら走っているとあっという間に2回目のトンネルに突入。トンネルに入ると何か奥の方から大声が聞こえてきてわんわん響いていたのですが、どうやらトップのランナーが戻ってきていてそれに声をかける人の声が響いていたようでした。例年だともう少し先のダムにかかっている橋の上かそこを少し過ぎたあたりですれ違うので今年はだいぶ遅いぞというのが分かりました。スタートロスが例年より30秒以上長い時点でだいぶ後ろからのスタートだったというのは分かっていましたが、走っているペース自体が思っていたよりも相当遅いみたいです。

トンネルを抜けて少し走るとまたもやものすごい下り坂が出てきます。これも帰りは上るのか...と思いながら下り、ダムの上にかけられた橋→細い山道と走ります。このあたりはこのコースで一番好きなところなので周囲の風景をしっかり見ながら走りました。藤原湖マラソンは基本往復コース(スタート・ゴールの近くだけ少し違う)なので折り返し地点のあたりが会場から一番遠くになるのですが、このあたりの山奥感はほんとうにすごくよくていつも走りながらわくわくしています。片側一車線の細い道路で歩道すらないところなので、マラソン大会でもなければこんなふうに走れないと思うだけでもだいぶ興奮します。やっぱりここはいいなと思いながら走っていたのですが、折り返しのところでひとつ気になったことがありました。それは折り返し地点がいつもよりも遠い気がしたのです。

5年ぶりなのでちゃんとおぼえているわけではないのですが、折り返し地点が例年よりもだいぶ奥になったような気がしました。とはいえ、そのことを走りながら誰かに聞くわけにもいかないので気に留めつつ折り返し地点で折り返して復路へと突入します。
折り返し地点は下り坂の途中にあるので折り返すと当然そこから上りが始まるのですが、この「下り坂の途中で折り返す」というのは自分がかなり苦手としているパターンのひとつでして下り→上りと一気に変わることでペースが落ちるのに出力はあげないといけない+メンタル面でのダメージがちょっと大きいので嫌いです。折り返す前の下りのペースを無理に維持しようとせずにとりあえず無理のないペースで上り坂を走ります。最近は上りの練習をしていないということもあって正直上り坂はあまり嬉しくなかったのですが、周囲が勝手にペースダウンをしてくれたおかげでペースを上げなくてもかなりの人を抜かせたので走りながら徐々にテンションが上がってきてペースを維持することができました。人を追い抜くのはテンションが上がります。

そして9kmを過ぎたところで結構な上り坂(往路できつい下り坂だったところ)が出てきてここで一度目の徒歩に。ペースダウンすれば歩かなくてもいけるかなと思ったのですがぜんぜんでした。

そこを上り切るとトンネルに突入しますが、そこからもしばらくは上り基調のアップダウンが続きます。上り一辺倒も厳しいけれどアップダウンが繰り返されるのもまたとてもつらいです。つらくなったらペースを落として走り続けようと思ったのですが、上りが長く続くとペースを落としても走れなくて2度、3度と立ち止まって歩いてしまいました。今回走っていて走力不足を感じる瞬間が多かったのですがとにかくアップダウン耐性がないことをめちゃくちゃ実感したし、5年前まではここを4'30/kmで走れるくらいの走力があったということがにわかには信じられなくなりました(笑)

12kmあたりで最後の給水所を過ぎ、その先の坂を上り切ってトンネルを抜けてやっと上りが終わりました。長かった...。
13kmからゴールまでは基本的に下り基調になるのでここからはボーナスタイム!....のはずなんですが、今年の自分にとってはこの下り坂はまったく嬉しいエリアではありませんでした...。上り坂だと自然とペースが落ちるように下り坂になると自然とペースが上がりますが、ペースが上がると自然とピッチも上がって心肺に負担がかかります。あまりペースを上げ過ぎないようにブレーキをかけると今後は脚やひざに負荷がかかってしまうので、どうしてもいまの自分にはオーバーペースな速さまでペースが上がってしまいます。というか下りなら4'00/kmくらいならいけるだろうと思っていたのですがすぐに心肺が耐えられなくなりました。しばらくこんなペースで走ってないので当然なんですがなんとなく下り坂ならいけるんじゃないかと勘違いしていました。

ペースを上げきれないせいでこの下り坂では結構な人に追い越されたのですが、それを抜き返す元気もなく、4'40/kmくらいのペースで走るのがせいぜいでした。
それでも最後の1kmくらいはが思い残すことなく走ったと思うくらいまでペースを上げたいと思ってがんばったのですが、4'20/kmくらいなのに嘘みたいに息が上がってしまってゴールした瞬間は倒れるんじゃないかというくらい心臓がバクバクいってほんとうに倒れそうになりました(笑)

まとめ

藤原湖マラソンのことは大好きな大会のひとつとして挙げることが多いのですが、一方でエントリーはしたけど行かなかったというパターンが多い大会でもあります。2013年以降は毎年欠かさずエントリーしているのですが(2020年と2021年は中止)、おぼえているだけでも2018年と2022年、2023年は不参加です。不参加の理由はいつも同じで「朝起きられなくて当日移動できなかった」です。移動には2時間半くらいかかる上に8時には現地に着いていないといけないので5時過ぎには家を出ないといけないんですが、前日寝れなかったりすることが多くてダメというケースばかりです。以前は日が昇るのが早い夏場のほうが早起きしやすくて大丈夫でしたが、ここ数年は夏場の暑さに負けてしまったのか夜に眠れないことが多くて早起き出来なくなりました。

ということがここ数年続いていてひさしく大会に参加できていなかったので今回はどうしても参加したかったのですが、でもどうしても早起きする自信がなかったのでもう早起きは諦めて近くに泊まって参加することにしました。会場のあるみなかみ町に泊まって参加するのが一番良かったのですが、高い+ホテルがないということでお手頃な価格+気軽に泊まれる一番近いところということで渋川市に宿をとって一泊しました。

このおかげで朝の移動時間は50分程度とかなり短縮されたので無事大会に参加できました。来年もこの大会に参加するのであればまた渋川市に前泊して参加しようと思います。


というわけで2019年以来5年ぶりの参加でした。ほんとうにひさしぶりでしたが、会場までの経路はちゃんとおぼえていたし(高速を降りてからは結構間違えやすい)会場の雰囲気もぜんぜん変わってなくてすごく楽しくて行ってよかったなと思いました。走った感想としては、やっぱりコースはめちゃくちゃきついし涼しいことを期待していたけどだいぶ暑かったしいまの走力的にはかなり厳しいコンディションでしたが、タイムはともかく完走できたのでその点はとてもホッとしました。

一方でやはり走力的な衰えについて嫌というほど向き合わされたというか、5年前に比べると1kmあたり1分以上もペースが落ちていたことには少なからずショックでした。先日のメロンマラソンも散々だったので今回もキロ5分(15kmだと75分)は切れないだろうなとは思っていましたが、実際に出たタイムが81分といままで一番遅かったタイム(10年前の76分)を一気に5分以上も更新してしまいました。予想というか覚悟していたタイムよりもだいぶ遅かったのでゴール後に何度も確認してしまいました(笑)

このタイムの変化が加齢によるものなのかというと今のところそうだと言い切れるほどの確証はなく、日常のランニングがほぼすべてジョグだけになっている点や練習で走る距離が短い(時間も短い)という点を考えると練習内容の結果でしかない気もします。ただ、その程度の練習しかできないいまの状況が加齢による衰えによるものだと言われたらそれはそうかなという気もするので結局何が悪いのか分からないというのが率直なところですが、過去にここまで長い期間走力が上がらなかったことはないので今の状況にはかなり戸惑っています。走り始めて13年くらいになりますが練習でも大会でもキロ5分ペースを10kmも維持できないというのはあまりなくて、こんなに長く続いているのは初めてです。初めてだからこそ加齢の可能性は否定できないんですがそのことをまだ認められずにいます。

思い返せば去年の3月に走れなくなって以来、ランニングを再開しても走力が以前と同じレベルに戻ることはありませんでした。

3月から3か月の休足を挟んで6月にランニングを再開して半年以上も走り続けたにも関わらず、10kmは45分にも届かないしハーフは105分を切るのがせいぜいというレベルまでしか戻せませんでした。秋以降に出したタイムなので暑さのせいとかではないしただただ走れないだけという結果でした。今年の1月にまた走れなくなって2か月程度の休足を挟んでランニングを再開したものの、やはり半年経っても今回のようなタイムしか出せていないので原因が何なのかはおいておいても走力を以前と同じ水準に戻すのはかなり厳しいのではないかという気がしています。

タイムを伸ばすことでしか走ることに楽しみを見いだせない自分の性格を考えると今後それがかなわないかもしれないということは走り続けることに大きく影響してきそうだなと感じているし、実際に走るモチベーションがかなりなくなってきていることを日々感じています。このまま惰性で続けていても何も変わらない気がするので、多少無理をしてでも走力向上に取り組んで以前と同じような楽しさを求めるべきなのか、それともタイムではなく走ること自体を楽しむ方向に舵を切るべきなのかという2択に迫られています。藤原湖マラソンを完走できる程度の走力維持に努めて夏に走りにくることを楽しみにするというのも悪くない選択肢ではあると思っています。



(関連リンク)

大会名 日付 タイム 前回差
第56回デサント藤原湖マラソン 2013/08/25 1時間13分47秒 -
第57回デサント藤原湖マラソン 2014/08/24 1時間16分14秒 +2分27秒
第58回デサント藤原湖マラソン 2015/08/23 1時間13分19秒 -2分55秒
第59回デサント藤原湖マラソン 2016/08/21 1時間07分11秒 -6分8秒
第60回デサント藤原湖マラソン 2017/08/20 1時間05分55秒 -1分16秒
第62回デサント藤原湖マラソン 2019/08/25 1時間05分33秒 -22秒
第65回デサント藤原湖マラソン 2024/08/18 1時間21分38秒 +16分5秒

(関連エントリー)