福島県二本松市で開催された第50回東和ロードレースに参加してきました

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福島県二本松市で開催された第50回東和ロードレースに参加してきました。


towaroadrace.jp



2年ぶり6回目の東和ロードレース参戦です。もちろんハーフを走ってきました。

結果


以下、手元の時計で測ったタイムです。


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タイム種別 タイム
グロスタイム 1時間35分42秒
ネットタイム 1時間35分23秒
平均ストライド(cm) 平均ピッチ(歩/秒)
1.11[m] 197[歩/秒]


合計:21.1km/01:35:42(4分32秒/km)


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種目別順位は438人中71位でした。総合順位はわからず。


結果の分析


(コース図)

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(高低差図)

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9:10に予定どおりスタート。スタートロスは19秒でした。

今回は普段以上に参加者が多いという話は聞いていたのでスタートの20分ほど前にスタート付近に移動して並んで待ちました。ただでさえこの大会のスタート付近は狭くて渋滞するのにいつもよりもかなり人が多いとなるとかなり混むことが予想できたので念には念を入れて早めに並びました。とくに今年はゲストも豪華なのでスタート付近でのハイタッチ渋滞も予想されたのでそれに巻き込まれないようにがんばりました。


そのがんばりもあってスタートロスは19秒とそこそこに抑えられましたが、今年は並ぶ順番が目標タイム順にはなってなかったためか前のほうに遅い人が結構多くてなんだかんだとしばらくは走ることもできずに歩いては走るを繰り返しながら徐々にスピードを上げていきました。


さて。今回は前週の試走の結果を受けて例年と違う走り方でのぞむことを考えていました。
もう少し具体的に書くと「最初から最後まで出力を7割に抑えて走ろう」と思っていました。目安は呼吸が乱れない程度のペースです。


前週の試走ではとくにペースを気にせず楽しく走ったおかげでさほど疲れを残さず楽に走り切った上に、なぜかタイムもとてもいいという嘘みたいな結果が出てしまいました。いつものように最初から全力で坂を駆け上がって力尽きるまでがんばるというアグレッシブな走り方はそれはそれで気持ちがいいのですが、今回はどうしても100分を切りたかったので試走で得た手応えに従ってペースを抑えることにしました。


そんなわけでスタート直後から始まる坂も無理せず70%の出力で走り続けます。
まだまだ元気いっぱいだし、沿道からはたくさんの人たちからの応援が飛んでくるのでついペースが上がりそうになるのですがなんとかその欲求を抑えながら坂をぺたぺた走り続けます。


あっと言う間に1km地点を過ぎて少し走るとすぐに地獄坂へと突入。


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斜度がぐっと上がり、そしてそんな坂が500m以上続くさまを下から見上げるとさすがに気が滅入るのですが、でも100%がんばって走らなくていいと思うだけでいつもよりはだいぶ気楽に走れました。


地獄坂に差し掛かって少しすると、カメラ片手に走っている人と並走して話を聞いている人がいるのが目に入ってきました。


他の大会では地元のケーブルテレビが走っている途中のランナーに声をかけて撮影をするというのは何度か見たことがあったのですが、よりによって地獄坂を走っている途中の人に「今日は初めてですか?」とか「どこから来たんですか?」と質問攻めにするなんてどんな嫌がらせだよwと思わず笑ってしまったのですが、でもよく考えるとその人はカメラをもちながら地獄坂を走っているわけで結構大変そうだなとちょっと気の毒な気がしました。

ランナーを追いかけては質問をして立ち止まるを繰り返している様子があまりに大変そうだったので、どうしても一言労いたくて撮影をしていた人が立ち止まって休んでいる横を追い越すときに「がんばってくださいw」と声をかけたのですが、顔をこちらに向けて「ああ、どうも」と言ったあとになぜか急に息を吹き返して追いかけてきました(笑)

下手に声をかけてしまったせいで無理をさせてしまったなと申し訳ない気分になったのですが、こうなったら質問に答えるのがせめてのも報いだと思っていくつかの質問に答えたり、逆にこちらからも「ずっと坂で撮影するんですか?」とか気になったことを質問して100mほど並走しました。


そんなこともあったので地獄坂はあっという間に終わってしまい、上り切ると今度は下り坂に変わります。

下り坂になると周囲の人たちが張り切ってペースを上げだすので自分もついペースを上げそうになるのですが、そこはもう強い意志でぐっと抑えて走り続けました。ただ、下りでがんばってペースを抑えすぎると膝や足の爪に負担がかかるので踵から接地するようにしたりピッチを上げてストライドを抑えめにしたりと地味に工夫してみました。走り方を変えようとすると惰性では走れなくなるのでいい暇つぶしにもなりました。


その後5kmまではひたすらアップダウンを繰り返すコースでしたが、ひたすらペースを抑えたのでさほどつらさも感じずに5kmに到着。前週の試走のときよりもかなり楽に走れていると感じたので、予定していたペースを守れていることを実感しました。


5kmを過ぎるといったん軽く下ってから上り基調へと転じます。5km~折り返しまでは厳しい上りはないものの、下りの少ないひたすら上り基調のコースなのでめちゃくちゃ走りやすくなります。つらく感じない程度の軽めの上りというのはついペースが上げ過ぎることが多いのでペース管理には気を付けながら走り続けます。


6km、7km、8kmと淡々とペースを刻みつつ、沿道で応援してくれている方々に手を振ったりしながら楽しく走ります。
今回は小雨のぱらつく微妙な天候でしたが、そんな中でもたくさんの地元の方々が外で応援してくれていてとても励みになりました。走っていても寒く感じるくらいの気温の中、ボランティアのみなさんも元気に声をかけてくれてすごく嬉しかったです。


そんな感じで楽しく走っていると、9km付近で後ろから「いとっとさん!」と声をかけられました。
声に聞き覚えがなかったのでおそるおそる後ろを振り向くと青のTシャツを着た男性がいました。「あ、去年のはが路で一度だけ見かけたちょびさんだ」と思ったものの、もし違ってたら申し訳ないなとかうだうだ考えていると「ちょびです!」と名乗ってくれました。

お互い初めましてなのでコースで会うのは難しいかなと思っていましたが無事邂逅することができました。
今回は会えるかもと思ったときにいろいろと話したいことというか聞いてみたいことがあったので「もし会ったらあれ聞いてみよう」とか考えていたのですが、坂道を走りながらだと何から話していいのかうまく考えを整理できず、しかもちょびさんのほうがペースはかなり速そうだったので「先行っちゃってください!」とあいさつも早々に先に行くことを促しちゃいました。


そして笑顔でそれに応じてあっという間に坂道を駆け上がっていくちょびさん。いい走りでした。


そんなやり取りをしている間に9kmを過ぎていたのですが、9kmを過ぎると折り返しまではほんとうにあっという間でした。
折り返し地点の直前50mくらいでちょびさんとすれ違い、そしてなんとか折り返し地点に。折り返し地点に置いてあった時計を見ると往路のタイムは50分42秒でした。試走のときのタイムが51分35秒だったのでほぼ変わらない速さで往路を走れたことがわかって嬉しくなりました。


ここからは一転して下りになるのですが下りももちろん70%出力です。
周囲の人たちは下りで一気にペースを上げたのでたくさん抜き去られ、そして置き去られたのですがでもここでペースを上げてしまっては元も子もないので淡々と無理のないペースで走り続けます。ただ、あまりペースを抑えようとし過ぎると足の爪がまた大ダメージを受けてしまうので踵から接地するように変えたうえでピッチを少し上げてうまく足の負担を減らすよう工夫しました。

そんなわけで折り返し以降も無理なく走っていたつもりでしたが、折り返しから残り5km(16.1km)までの実際のタイムを見てみると4'10/km~4/'20/kmくらいまで上がっていたので下り基調でかなり走りやすかったようです。かなりたくさんの人に抜かれたので4'45/kmくらいでしか走れてないのかなと思っていたのですがそんなことはありませんでした。


残り5kmを過ぎるとここからまたアップダウン地獄が始まります。
ここから先がかなりつらいことは試走で思い知っていたのでいくら70%の出力で乗り切ろうと思っても無理だろうなと思いつつ、残り5kmであればどんな走り方をしても無理が効くだろうと割り切ってここからは好きなペースで走ることにしました。

そんなわけでコースがきついことは覚悟していたつもりでしたが正直想像以上でした...。
残り4km(17.1km)地点を過ぎると長い坂があるのですが、この坂があまりにつらすぎて坂を上り切る直前に立ち止まってしまいました。斜度もそこそこあって距離も長めの坂だったので無理のないペースで走っていたつもりでしたが、脚が急に動かなくなってしまいました。


30秒ほど立ち止まって深呼吸をしてから走り出すとなんとか坂を上り切れました。地獄坂よりもここが一番きつかったです。


そこからも2つほど坂があったのですがどちらも大した坂ではないので何とか乗り切り、極楽坂も気持ちよく駆け下りて残り1km(20.1km)を過ぎて少し走るといよいよ視界の先にゴールが見えました。


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ここからは一気にペースを上げてゴールを目指そうと思ったのですが、その前に今の時点でのタイムを確認しようと思って時計を確認しました。タイムは1時間32分。ここまで折り返しで一度だけ時計を見ただけでそれ以外はまったく見ていなかったので目標の100分を切れそうなのかどうかわからなかったのですが、残り700mくらいであることを考えれば十分目標を達成できる見込みだということを知ってホッとしました。


勝利を確信しながらゴールへ向かうのってこんなに気持ちよかったっけ?と思いながら全力でゴールへと向かいました。


まとめ

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# 帰りに食べた白河ラーメン


2013年に初めてこの大会に参加したときの衝撃はいまでも忘れられないくらい強烈でした。

地獄坂と呼ばれる強烈な上り坂があるというのは事前に調べて知っていましたが、1か月前にめちゃくちゃ蒸し暑い中で行われた4時間耐久で46kmを走りとおし、そして標高1000mまで上り一辺倒の登山マラソンを歩かず完走した自分であれば余裕で走れるだろうと高をくくっていました。「どれだけ厳しいと言ってもしょせんはハーフでしょ」と甘く見ていたわけですが、当時の走力程度ではこの東和ロードレースにはまったく歯が立ちませんでした。

めちゃくちゃ悔しかったけど、リベンジしたいなんて思えないくらいの恐怖を感じました。正直もう二度とこの大会、このコースを走りたくないと思っていました(笑)


それでも何とかリベンジしたいと思って翌年2014年もエントリーしたのですが、運悪く4月に足底筋膜炎を悪化させてしまって思うように練習ができず、そのまま再度挑んで撃沈。結果は2時間10分のハーフワーストを記録するはめになりました。いまでもこのときのタイムがハーフマラソンのワーストタイムとして残っています。


その後も事前に坂対策として起伏走をしたり、暑さ対策として日中のロング走をしたりしてから大会に臨み続けたのですが1時間41分~42分を超えることができず、東和ロードレースについては100分が大きな壁として立ちはだかり続けました。


そんな高い壁を今年やっと超えることができました。
目標を達成できたこと自体はとても嬉しいことなんですが、総合的に考えると今の自分がとりわけ速かった/強かったから目標を達成できたわけではなく、3つの要因がうまく重なっただけだったという結論に達しました。

  1. 気温が低かった
  2. 試走でコースの特徴を把握できた
  3. ペース配分をコントロールできた


個人的には気温の問題がすごく大きかったと思っていて、正直東和ロードレースのコースの厳しさの8割くらいは高温・多湿による錯覚ではないかと感じました。そのくらい今年の東和は走りやすかったです。

直近の10kmのタイムや練習内容を総合して考えてみたのですが、例年と同じ気温、湿度だったら同じ走り方をしても4分~6分はタイムが落ち込んだと考えています。つまり気候次第では100分を切るチャンスは過去何度もあったということであり、逆にコンディション次第では今年も100分を切れなかったということです。


あとは試走してコースの特性を正確に把握できたことと、そのことを踏まえて走るペースを事前に決めてそれをちゃんとコントロールできたこともよかった要因だと思っています。このあたりについてはいくつか思うところが出てきたのでメモにまとめたりしていろいろと考えているところです。


何だかまとまりがなくなってしまいましたが、こんなふうに毎年ボロボロにされ続けてもこの大会に参加し続けて今年で7年目になりますが、何度も参加してしまう理由はこの大会のもつ不思議な魅力に惹かれているからです。今回で東和ロードレースはいったん卒業しようと思っているのですが、来年のエントリーが始まったら無意識のうちにエントリーしてしまう可能性もないなと思っています(笑)



(過去に参加した東和ロードレースの結果)

大会名 日付 タイム 前回差
第44回東和ロードレース 2013/07/07 1時間48分18秒 -
第45回東和ロードレース 2014/07/06 2時間10分17秒 +21分59秒
第46回東和ロードレース 2015/07/05 1時間41分59秒 -28分18秒
第47回東和ロードレース 2016/07/03 1時間42分05秒 +6秒
第48回東和ロードレース 2017/07/02 1時間41分35秒 -30秒
第50回東和ロードレース 2019/07/07 1時間35分42秒 -6分7秒


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