ストライド寄りなのかピッチ寄りなのか調べてみた

ランニングのスタイルというのは基本自由でしてとくに決まったものはありませんが、「走るリズムを調整してペースを変えるのか」それとも「歩幅を調整してペースを変えるのか」という、違いというか嗜好のようなものはあります。

上記のような違いは、一般的に前者をピッチ走法、後者をストライド走法と呼んで区別します。

ランニングの走法(走り方)は、大きく「ピッチ走法」と「ストライド走法」に分かれます。
「ピッチ」とは1歩にかかる時間のことで、「ストライド」とは1歩の長さ(歩幅)を指しています。
歩幅を小さく取る走り方を「ピッチ走法」と呼び、足の回転が速いために目的地までの歩数は増えます。
一方、歩幅を大きく取る走り方が「ストライド走法」で、足の回転は若干遅くなります。

ピッチ走法とストライド走法/マラソン・ランニングにお役立ち/「Exeo Marathon」マラソン・ランニングでLOVE & RUN

それぞれの違いやメリット/デメリットについては上記リンク先を読んでいただきたいのですが、わたし自身はたぶんピッチ走法だろうなと勝手に思い込んでいました。というのも、わたしの身長は169cmと決して大柄ではありませんし、まして足が長いわけでもありません。さらに普段走っているときのことを思い返してみても、ペース調整はピッチの変更で行っていたと記憶しています。


ところが、このあいだ元上司とランニングの話をしていたときにピッチとストライドの話が出たのですがそれを聞いていたら果たして本当に自分はピッチ寄りの走り方なのか?という疑問がわいてきたので一度自分のデータを分析してみようと思い立ってまとめてみることにしました。


せっかくなので、一昨年の一番速かった時期と最近それぞれについてまとめてみます。

最近の情報を分析

まずは最近走った大会のうち、データが残っている大会の中から分析してみます。

距離 大会名 タイム 歩数 ピッチ ストライド
5km 那須烏山(2014) 20分29秒 3,211[歩] 156[歩/分] 156[cm]
10km 栃木市元旦(2015) 45分19秒 6,643[歩] 147[歩/分] 151[cm]
ハーフ 山形まるごと(2014) 1時間33分39秒 15,838[歩] 169[歩/分] 133[cm]
フル はが路(2014) 3時間29分22秒 33,279[歩] 158[歩/分] 127[cm]


距離が長くなればなるほどストライドからピッチ寄りに変化していっているのは予想していたとおりでしたが、意外にストライドが長めで驚きました。フルとハーフはともかく、10kmまではかなりストライドも広めで走っています。意外!


自己ベストの情報を分析


次に自己ベストを出した大会の情報を分析してみます。

距離 大会名 タイム 歩数 ピッチ ストライド
5km 上三川(2013) 18分46秒 2,846[歩] 152[歩/分] 176[cm]
10km ちくせい(2013) 40分02秒 7,314[歩] 182[歩/分] 137[cm]
10マイル 大田区(2013) 1時間09分52秒 11,456[歩] 164[歩/分] 141[cm]
ハーフ 上里乾武(2014) 1時間31分57秒 14,958[歩] 163[歩/分] 141[cm]
フル 大田原(2013) 3時間24分46秒 34,494[歩] 168[歩/分] 122[cm]


5kmのときのストライドはさすがに広すぎるというか、身長比104%ですからどうやって走ったのか自分でも不思議でならないです(笑)

10kmはわたしにしてはかなりピッチが速く、その分ストライドはハーフの自己ベストのときよりも4cm短くなっています。あのときのレース展開はスタートからゴールまでずっとキロ4分で走り続けるという、わたしにしてはめずらしい流れでした。終始一定ペースで走るときはピッチ寄りにした方がいいのかも知れません。

ハーフは今よりもストライドがかなり長くてピッチはやや抑え気味ですが、フルになると逆にピッチがかなり上がってその分ストライドが短くなっています。

まとめ

わたし自身はずっとピッチ寄りだと思っていたのですが、実際はわりとストライド寄りの走り方をしているようです。
ストライドを広くとると怪我をしやすいというのはよく言われているので、もしかしたら無理な走り方が足に負担になっているのかなといまさら思ったりもしたのですが、だからといってすぐに走り方を変えられるわけでもないのでストレッチなどを念入りにして怪我をしないようにしようと思います。


ストライド広いのか...。ものすごく意外。


(参考サイト)