秋田県男鹿市で開催された第35回日本海メロンマラソンに参加してきました


秋田県男鹿市で開催された第35回日本海メロンマラソンに参加してきました。

2015年以来、8年ぶりにハーフマラソンを走ってきました。

結果


以下、手元の時計で測ったネットタイムです。


タイム種別 タイム
グロスタイム 2時間1分52秒
ネットタイム 2時間1分26秒
平均ストライド(cm) 平均ピッチ(歩/秒)
0.94[m] 179[歩/秒]

合計:21.1km/02:1:52(5分52秒/km)


567人中271位でした。ちょうど真ん中くらい!


コース

館山近隣公園発着で宮沢海岸を中間点として往復するコースです。

(コース図)


(高低差図)


スタート前

前日受付を済ませていたので当日は何もなくて行って走るだけでしたが、スタートが7時30分とめちゃくちゃ早くて不安だったので早めに起きて現地入りしました。
走り終えたらすぐに着替えられるように荷物を預けたのが7時前。スタートまで30分以上あったので普段であれば軽くジョグをするのですが、今日は少しでも体力を温存したかったので何もせずに会場をぶらぶらしてました。

スタート10分くらいになったらスタートへと移動。今日はあまり前から走ろうとは思ってなかったので真ん中くらいに並んでスタートを待ち、7:30に予定どおりスタートしました。


スタート - 宮沢海岸(10km過ぎ)

スタートロスは30秒くらいでした。スタートラインを超えて下り坂を下り切ったら右折して前日受付をした体育館方面へと向かいます。下り坂を過ぎたらすぐに上り坂が始まって「そういえばこういう感じのアップダウンが結構多かった気がするな...」とちょっとずつ8年前に走ったときの記憶がよみがえってきました。7時30分くらいだと日差しはまだ強くなかったのですが、確実にこれから暑くなるであろう予感をさせる天候でした。既に空気が暑い...。


さて。今回は9カ月ぶりのハーフマラソンでしたが、正直完走する自信がまったくなくて前日まで走るかどうかずっと悩んでいました。
今年の3月から走ることを止めて6月半ばにランニングを再開したのですが、再開してから走った最長距離は12kmでした。その最長距離の12kmもだいぶギリギリというか、5'30/kmくらいのペースなのにさほど余裕があったわけでもなくて最後はふらふらになって走り終えるという体たらくでした。ほんとうは大会前に一度ハーフマラソンの距離を走ってみようと思っていたのですがなんだかんだと走れなくて結局12kmが最長距離のまま大会の日を迎えてしまったので走る前から完走できるか不安しかありませんでした。しかも途中で走るのを止めにくいコースだったので天候次第では倒れて迷惑をかけてしまうのでは?という心配もありました。

というわけでかなり不安要素が大きかったので、今回は「折り返しまでは無理をしない」というのをテーマに走ることにしていました。タイムは気にせずあくまで体感ベースで無理をしていないことを確認しながら走ることにしました。

スタートして1kmくらいで右折してかはしばらく道なりに走っていたのですが木陰があったおかげでそこまで日差しに悩まされることなく走れました。アップダウンは結構あったのですが、そこまで厳しいものはなかったのでペースは大きく落とさずに走り続けることができました。
給水は最初からこまめにあってずいぶん給水に力を入れてるんだなと感心していたのですが、どうやら復路用(しかも10kmとか短い距離用)の給水所を誤って往路で開けてしまっていたようで周回して見回りをしていた運営の車がそれを見つけてめちゃくちゃ大声で怒鳴っている場面を見てしまいとてもきまずい思いをしました。たしかに最初の3kmで2つも給水があるのはおかしいと思ってたんだよな...。でもあのおかげでだいぶ助かったのでほんとうにありがたかったです。

5kmの手間で大きく右折するとその先に今度こそ給水所が出てきました。こちらでは水を2ついただいて飲んだり頭からかけたりしました。
給水所で軽く休むとだいぶすっきりするし体力も回復するのですが、そこから走りだすとすぐに暑さに負けてしまって走るのがどんどんしんどくなりました。5kmから9kmくらいまではほぼ直線のコースなのですがアップダウンと蒸し暑さにやられて前半の時点でだいぶダウン気味でした。9kmを過ぎると左折して坂を下り、海岸方面へ向かいます。ここまでも左手側に海を遠目に眺めることはできていたのですが、ここで本格的に海水浴場方面へと向かいます。ひたすら下って海に突き当たったら右折してそこからは海水浴場の横を走りぬけます。暑いので海に入りたいなあとか考えつつ、途中で給水をしたりしながら走っていたら海水浴場の真ん中あたりで10km地点でした。男鹿市は自分の地元なんですが、この宮沢海岸あたりというのはあまり来ることがなくてこの海水浴場も10年前にハーフマラソンを走ったときに初めて通ったくらいなじみのない場所でした。

20年くらい前の市町村合併で同じ市になったところなのでもともとは別の町ではあるのですが、マラソン大会に出ることでそういうあまりなじみがなかった場所を走れるいうのはとても嬉しいもんだなと前に走ったときに思ったことを走りながら思い出しました。

海水浴場は日差しを遮るものもあまりなくて走るのもつらかったのですが、多めに給水をとったり沿道で応援してくれている人たちにお礼をいいながら走っていたら何とか折り返しとなる海岸を走りぬけることができました。

宮沢海岸 - ゴール

海岸を抜けて少し走ると11km地点を通過。そういえば最初の頃は距離表記は1km間隔であったのですが、5kmを過ぎたらほぼなくなっていたことに気付きました。無理のないペースで走ることに必死だったのと、GARMINがあれば距離表記がなくてあまり気にならなかったのですが、そういえば前回も距離表記は5kmおきくらいだったことを思い出しました(GARMINがなかったのでその当時は不満だった)。
海岸を抜けてからは往路とは別の道を通るものの、向かう先はスタート地点でもある館山近隣公園なのでここからは復路ということになります。この時点で日差しは強いし空気もかなり暑いし想定どおり(不安どおり)の気候になっていました。10km以降は2-3kmおきにある給水所を楽しみに走り続けていたのですが、頭の中ではもう走るのを止めてのんびりしたいとそればかり考えていました(笑)

とは言え、走りだした以上はゴールはしたかったので「どこからなら歩いても時間内にゴールできるのか」ということをずっと頭の中で計算しながら走っていました。計算だと17kmを過ぎたら全部歩きでも大丈夫でしたが、歩いたら歩いたで走るよりも長い時間日差しにさらされないといけないのでそれはそれで嫌だなとか考えながら走り続けました。給水所では毎回水を3つくらいもらって給水しつつ、頭からかぶりつつ、腕とかを冷やしつつトいう感じでゆっくり休みを入れながら走り続けました。給水所では2分くらいかけてのんびり休んでいたのでそのおかげで給水所以外では遅いながら歩かずに走り続けることができました。

9時を過ぎると日差しも強くなって走るのもつらかったのですが、そんな暑さの中でも沿道でたくさん応援してもらえてとても元気をもらいました。
あとは自宅から道路に向けて散水してくれているところもたくさんあってほんとうにありがたかったです。散水しているお宅はこのあたりに限らずスタートしてからずっと不定期にあってとても助かりました。

暑くなってくると歩いたり走れなくなるランナーもいたのでお互いに声をかけつつ、ゴールへと向かいます。

19.5-20kmあたりの坂だけはめちゃくちゃきつくてぜったいに走りたくなかったので、そこ以外はがんばって走り続けてその坂だけは無理せず歩いて、最後の1kmはしっかり走ってゴールへと駆け込みました。坂を歩かなければ2時間は切れるのは分かっていたのですが、ここだけはもう何があっても走りたくないとスタート前から思っていたので無理せず歩きました。
走る前はハーフマラソンなんて無理だろうなと思っていたけどなんとか時間内に完走できました。

まとめ

走る前は完走できるかどうか分からなくてとても不安だっただけに、完走した瞬間はとても嬉しくて暑さも忘れて完走の喜びに浸ってしまいました。
練習不足、暑熱順化不足なのは間違いなくて、そんな状況で走ったことはよくなかったなと思うのですが、一方でそんな完走すら危うい状況でもペースをコントロールして走り切れたことはとても嬉しくて走ってよかったなとも思いました。


さて。完走したこと自体はよかったのですがタイムについてもちょっと書いておきます。
いままでハーフマラソンはかなり走ったことがあるのですがタイムが2時間を超えたことはほとんどなくて、付き添いで走ったとき以外だとおそらく片手で足りるくらいしかないと思います。そんな自分にとってはあまりよくないタイムだったのに、走り切ったあとの達成感はかなり大きくて自分でも驚くくらい喜んでしまっています。それだけ今回のハーフマラソンが自分にとって大きな挑戦だったんだろうというのは分かるのですが、出したタイムと自分自身の心情があまり乖離しているのでこれをどう受け止めるべきなのかずっと考えていました。自分はタイムをかなり気にするタイプなので絶対値としてのタイムだけ見ればぜったいに落ち込むはずだし知り合いにはこのくらいのタイムだったと知られたくないと思うはずなんですが、今の自分の気持ちと真正面から向き合うと周囲に「メロンマラソンでハーフを完走したんだよね」と自分から言いたくなるようなそんな気持ちになっています。

それだけ自分にとっては勝ち目の薄い挑戦だったのかも知れませんが、当たり前のようにタイムを追いかけていたときも楽しかったけどこうやって自分の今の走力の限界突破を目指すというのも楽しいなと感じています。タイムを出すために努力し続けることはいつまでもできることじゃないかも知れないけれど、今の自分の走力の限界に挑戦することはいつまででもできることなのでそういう楽しみ方の良さに今回気付くことができたことがとても嬉しいです。