栃木県佐野市で開催された1st栃木トラックチャレンジに参加してきました

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栃木県佐野市で開催された1st栃木トラックチャレンジに参加してきました。


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今回は人生初のトラックレースで5000mを走ってきました。

結果

以下、400mごとのラップです。

距離 ラップ 合計タイム
-400m 01:33 00:01:33
-800m 01:28 00:03:02
-1200m 01:30 00:04:32
-1600m 01:31 00:06:03
-2000m 01:30 00:07:34
-2400m 01:31 00:09:05
-2600m 00:45 00:09:50
-3000m 01:30 00:11:21
-3400m 01:30 00:12:51
-3800m 01:31 00:14:23
-4200m 01:31 00:15:54
-4600m 01:28 00:17:23
-5000m 01:21 00:18:45
平均ストライド(m) 平均ピッチ(歩/分)
1.41[m] 190[歩/分]


合計:5000m/18:46(3分45秒/km)


第5組(18分~18分59秒)で6位でした。

結果の分析

第5組(設定:18分00~18分59秒)の参加者は12名。

人数が少なかったのでペーサーを合わせても15名ほどしかおらず、並ぼうと思えば全員がスタートラインに並べるような人数でした。
今回はペーサーが3名いたのですが、スタート横にいた方が「3分49秒で走ります」と言っていたのでその人の後ろに並びました。人数が少なかったこともあって再三前に並んでいいですよと言われたのですが、前のほうの人のペースを後ろから見たかったので最前列のひとつ後ろに並ばせてもらいました。


スタートは12時30分でしたが、ロードレースとは違って定刻きっちりというわけでもなく大体そのくらいの時間になって準備ができたところでスタートとなりました。


スタートしてすぐに先頭集団が飛び出したのですが、最初は落ち着いて走り出しました。
最初の200mはとりあえず先頭に大きく離されないことを意識しながら走ったのですが、やはり先頭の人たちは自分が走りたいペースよりはやや速くて少しずつおいていかれているのがわかりました。無理してでもついていくべきかどうか迷っていたのですが、1周したところで近くにいたペーサーのかたがちょうどよさそうなペースで走っていることに気付きました。

そのペーサーはスタートで3分49秒で走ると言っていた方だったのですが、じつはそのペースだと5000mで19分を切ることができません。以前19分で5kmを走るためには?と思って計算したことがあったのですが、そのときに3分48秒/kmでちょうど19分だということを調べて知っていました。だからそのペーサーについていくのはどうかなと思っていたのですが、ペース的にちょうどいいからとりあえずはこの人といっしょに走ろうと決めてその人の斜め後ろに位置取りました。


ペーサーの後ろを走ってみて気付いたのはピッチのリズムのよさです。そのペーサーは女性でしたが走るリズムがすごく自分と似ていて走りやすいなと感じました。だからペーサーに走るペースを合わせてるというよりも、ピッチを同期させると結果としてペースが合っているという印象を受けました。わたしはピッチだけはやたらと速くていままで自分と同じリズムで走る人には会ったことがなかったのですが、ここでやっと出会うことができました。


とりあえず2周ほどペーサーの後ろを走ってみたのですが、リズムの心地よさだけでなくペースメイクのかんぺきさも非常に優秀でそこにもかなり感心させられました。そんなこんなであっという間に3周回ほど走ったのですが、不意に前を走っていたペーサーさんが「前にどうぞ」というジェスチャーで内側のコースを譲ってくれました。おそらくインコースのほうが距離が短いから譲ってくれたのだと思うのですが、後ろを走る楽さにさんざん甘やかされていたわたしは「後ろのほうが楽でいいな」と思ってしまいました。そんなわけでついつい「あ、だいじょうぶです!」みたいな感じで断りそうになったのですが、ただこのペースにも慣れてきてもう少しペースを上げたいという気持ちもあったので思い切ってペーサーの前に出て走ってみることにしました。


ペーサーの前を走ることでペースがわからなくなっちゃいそう...と不安でしたが、いざ前に出てみるとペーサーの足音は聞こえてくるのでそれにあわせてピッチを刻んでいくと不思議なくらいペースは安定して走ることができました。
さて。ペーサーの前に出た後も安定したペースで走っていたのですが、ある周回に入ったところでペーサーの方が「次45秒でいきます」と言ってちょっとペースを上げました。いったい何のことだろうと思ってとりあえず自分もペースをあわせてみたらその200mのラップが45秒でした。宣言と1秒も違うことなく45秒。しかもそれは1度だけではなく2度、3度とそんなことがあってますますそのペーサーのすごさに魅了されてしまいました。


6周目以降は少し余裕が出てきたのでペースを上げてみたのですが、コーナーではペーサーとの差は広がるもののストレートではすぐに追いつかれるという感じで結局ずっとペーサーとほぼ同じくらいで走り続けることになりました。


ペーサーと走るのは楽だしゴールまでこのペースでもいいかなあと思って走っていたのですが、残り2周になったときにこのままだと18分台が出ないのでは?という不安が急にわいてきました。

ペーサーといっしょに走る気楽さに嵌まってすっかり忘れていましたが、わたしが参加している組は18分00秒~59秒を設定タイムにしている組ですがそのタイム内で完走できるの?と気になりだしたのです。


雨も強くて気温も低かったためなのかそれとも疲れていたためなのか頭がまったくはたらかず、残りをどのくらいのペースで走れば18分台で走れるのかまったく計算できなかったので、とりあえずあと2周を全力で走ろうと覚悟を決めてペースアップを試みることにしました。

ところがずっと安定したペースで走り続けていたことと、この異様な寒さで体が動かなかったこともあってすぐにはペースがあがらないままラスト1周を迎えます。ずっといっしょだったペーサーの足音はやや遠くなったものの、まだ聞こえる範囲にはいたので思ったほどペースが上がっていないことは自覚していました。そしてラスト1周はインターバルのラスト1本を想定してとにかく全力で走ることにしました。


残り半周の20~30m手前あたりで先頭が18分ちょうどくらいでゴールに駆け込んだことをアナウンスで知り、それを聞いてようやく自分がおかれている状況を把握しました。


残りの220-230mを1分以内に走れば18分台でゴールできる。

それを実現するための具体的なペースはわかりませんでしたが、さっき200mを45秒で走っていたのだからそのくらいで走るのは難しくないだろうというのはわかっていたのでここからはとにかくペースを上げてゴールへと向かいます。案の定、途中までペーサーについていってただけで楽をしていたので脚も心肺もぜんぜん余裕たっぷりでしたのでラストスパートは存分にかけることができました。


ゴールする瞬間に脇の時計を見ると18分45秒と出ていたので、無事18分台でゴールできたことに心底安堵しました。


まとめ


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今回初めてトラックレースに参加しましたが、走る前は「トラックはロードレースと違って高低差がないから走りやすそう」程度の認識しかありませんでしたが、走ってみたらそんなレベルの違いではなく競技としてまったく別物といってもいいほどの差を感じました。

  • 400mごとにペースを確認できる
    • 400mごとにタイムが把握できる
    • ペースをつかみやすい
    • 楽しい
  • 自分以外の人にもペースを把握されやすい
    • 400mごとにタイムが把握される
    • 少しでもペースが落ちるとすぐばれる
    • つらい
  • トラックは常にだれかに見られている
    • ロードレースだと人のいない区間があるけどトラックはない
    • だからどの区間も手が抜けない
    • 手を抜くとすぐばれる
    • 緊張感がハンパない
    • つらい


ロードレースもトラックも同じ「走る」競技ではありますが、トラックは純粋に速く走ることにどれだけ尖れるのかという部分が問われている点がロードレースとは違うなと感じました。ロードレースはアップダウンや路面の悪さをものともせずに走る強さまで含めた速さでの勝負なので絶対的なスピードがない自分でも戦えそうな気がしていたのですが、トラックのように純粋に走る速さの勝負となるとこれはもうまったく自信がもてないなと思いました。


ただ、求められているものが「速さ」というシンプルさはとても分かりやすく、そしてそこに挑んでみたいという気持ちもふつふつとわいてきました。


トラックはロードレースのようにいろんな場所を走るとか走ることを楽しむ余地はあまりなさそうですが、ストイックに走ることと向き合うという意味では新たな挑戦になるのかなと思っています。やるとなったらすぐにでも、ということで出られそうなトラックレースを探して競技会やマスターズのことをあれこれ調べていていくつか目星を付けました。


ただ、トラックに挑むにしてもまずはもっとスピードを付けてからだなとも思っていてそのための努力をしたいなと思っています。
今回1st栃木トラックチャレンジに参加して速い人たちをたくさん見て思ったのは、5000mを18分台というのはまだまだスタートラインにさえ立ててないなということでした。もっともっとスピードを磨いてもう一回り速く走れるようになったらぜひトラックに挑戦しようと思います。


ロードレースで5km17分30秒以内、それが次の目標です。3'30/kmで5km!



(過去に参加した5kmマラソンの結果)

大会名 日付 タイム 前回差
第26回宇都宮マラソン 2012/11/18 21分47秒 -
第31回NISSANしらさぎラソン in 上三川 2013/12/01 18分56秒 -2分51秒
第10回那須烏山ラソン 2014/12/07 20分32秒 +1分26秒
第10回桜川市さくらマラソン 2015/03/15 20分12秒 -20秒
第11回那須烏山ラソン 2015/12/06 19分24秒 -48秒
第11回桜川市さくらマラソン 2016/03/13 20分48秒 +1分24秒
第24回つくば健康マラソン 2017/02/04 19分21秒 -1分27秒
第13回那須烏山ラソン 2017/12/03 18分28秒 -53秒
第45回高根沢町元気あっぷハーフマラソン 2018/01/14 19分04秒 +36秒
第25回つくば健康マラソン 2018/02/03 18分38秒 -26秒
1st栃木トラックチャレンジ 2018/03/21 18分46秒 +8秒

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