福島県須賀川市で開催された第35回円谷幸吉メモリアルマラソンに参加してきました

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福島県須賀川市で開催された第35回円谷幸吉メモリアルマラソンに参加してきました。
今回初参加ですが公認コースのハーフを走ってきました。


結果


以下、手元の時計で測ったネットタイムです。

周回 周回あたりの時間 合計時間 備考
-5km 20:34(4:07/km) 00:20:34 スタートロス7秒
-10km 20:57(4:11/km) 0:41:31 -
-15km 21:13(4:15/km) 01:02:44 足底を痛める
-ゴール 28:05(4:36/km) 01:30:49 -
タイム種別 タイム
グロスタイム 1時間30分49秒
ネットタイム 1時間30分42秒
平均ストライド(cm) 平均ピッチ(歩/秒)
1.17[m] 200[歩/秒]


合計:21.1km/01:30:49(4分17秒/km)


ひさしぶりに90分が切れそうでしたがあと一歩及ばずでした。


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結果の分析


(コース図+高低差図)


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事前にこのコース図を見たときはここまでやばいコースだとは思っていませんでした...。

スタート前


スタートは9時30分ですが、集合場所への招集時間はスタートの15分前の9時15分でしたのでその時間に合わせて移動。
本大会は陸連公認大会ということで、陸連登録者は最前列に並び、その後ろに1時間30分以内/1時間30分~45分...という区分になっていました。陸連登録者はゼッケンが緑で区別されていたので登録していない人は最前列には並べませんが、タイムについては自己申告でしたのでわりと好きな場所に並べるようになっていました。

わたしは陸連登録していたので最前列から走れたのですが、自分程度のタイムで最前列に並ぶのは迷惑極まりないと思って今日は1時間30分以内のところに並びました。


スタート5分くらい前にスターターがゲストの柏原くんだということが紹介されて本人が登場するとわっと盛り上がったのですが、その場の誰よりもわたしが盛り上がっていた自信があります。今回参加した目的の半分はタイム狙いでしたが、残りの半分は柏原くんを見たかったからだったりします。


柏原くんを見てテンションが上がったところでスタートとなりました。

スタート~5km (20:34[4:07/km])


スタートは予定どおり9時30分。スタートロスは7秒でした。

自己申告タイムに偽りのある人がほとんどいなかったのかほとんど詰まることなくスムーズにスタートを切れたのですが、走り出して数歩走ったところで今日は自己ベスト出るなと確信したくらい調子がいいと感じました。いままでハーフは40大会近く走っていますが、走り出した瞬間に自己ベストが出る予感がしたのは初めてでした。


今回も基本的には時計は見ないで走る予定でしたが、ひとまずキロ4分~4分10秒を維持するつもりで走ることにしました。


スタート直後は下り基調だったためかペースも維持しやすく、気持ちよく走れました。
その後すぐに上りがちょいちょい出てきましたが走り出して間もなかったこともあってこのあたりは上りも下りもまったく苦になりませんでした。ただ、ちょっとした上りというにはあまりにきついところも少なくなくて、場所によっては予定していたキロ4分ペースを守れなくなるくらいの上りもあったので「あれ?ここってこんなにアップダウン多いの?」と途中で嫌な予感がよぎりました。


タイムが出やすいコースだと思い込んでいた分、精神的なダメージは結構大きかったです(笑)


それでも5kmくらいでは疲れはなかったので自己ベストを出す自信が消えることはまったくありませんでした。

5km~10km (20:57[4:11/km])


6kmを過ぎると大きな道路(県道63号線)へと出て走りやすくなったのですが、小刻みにアップダウンは続きます。

ひとつひとつは大したアップダウンではないのですが、繰り返されることで地味に足に疲労が残るようになります。このあたりから上りがしんどいなと感じることが増えたし、以前ほどペースを維持できてないことを感じ始めました。それでも上りになるとみんな一斉にペースが落ちるので上りが増えれば増えるほど前の人たちをどんどん抜いていってテンションは上がる一方でした。

先日榛名湖を走ったときには「自分程度の総力ではアップダウンが得意だなんて言えないな」と思い知らされたのですが、今日は「おれ結構上りも走れんじゃん」という自信が出るくらい上りでたくさんの人を抜くことができました。

ただ、一人だけ上りがめちゃくちゃ速い人がいてがんばって10kmまで追いかけたのですがそこで一気にちぎられてしまいました*1


この区間はやたら長い上りがあってかなりハードな区間でしたが、走り終えてからタイムを確認したらペースは想定以上に維持できていました。


10km~15km (21:13[4:15/km])


10kmを過ぎるとこれまで走ってきた県道63号線から側道へと入って下の方へと降りていきます。降りきって右折した先が11km地点でした。
このあたりから少しずつ雨が降ってきたのですが、量は大したことがなかったので走ること自体には影響はなかったのですが汗といっしょに目に入ってきたときはすごく痛くて泣きそうになりました。


直進して数百メートル走ると折り返しのコーンがあったのでそこで折り返したのですが、道路に滑る場所があってそこでズルっとなって転びそうになりちょっと焦りました。おじいちゃんか(笑)


そして来た道を戻って降りてきたところの手前からのぼって再度県道63号線へ戻り、来た道を戻ることになります。


来るときに下ったところは今度は上り、上ったところは今度は下って走り続けます。
しつこいようですがほんとうにアップダウン多いです。このあたりから「夏場に開催したら東和ロードレースと変わらない難易度なのでは?」と何度も何度も考えるようになりました。高低差で言えば東和のほうがきついんでしょうが、アップダウンの多さはかんぜんに匹敵するレベルで厳しいです。


ヒーヒー言いながら走っていたのですが、13km地点の手前にいたおばあちゃんが「あんたがたどこから折り返してきたの?」と話しかけてきてわたしの心をかき乱します(笑)

もちろん折り返した場所はおぼえているのですがそれをどうおばあちゃんに説明したらいいものかわからず、「なんて説明したらいいのか...」と言いながらスルー。おばあちゃん教えられなくてごめん!


そして13kmを過ぎて14kmの手前まで走ったあたりから右の靴に小石が入っているような違和感を感じるようになりました。


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説明しにくいので図にしちゃいましたが、ここに何か小さなものが入り込んでいるような痛みが出てきました。
残り7kmを我慢して走りとおすか、それとも一度止まって取り除くかすごく悩んだのですが、ひとまず我慢して走ることにしました。痛みといっても走れないほどの痛みではなかったので残りはがんばって走りとおそうと決めました。


あと6kmがんばれるかな...と思いながら15km地点を通過しました。


15km~ゴール (28:05[4:36/km])


15km地点を過ぎたあたりから足の違和感が本格的に嫌な感じになってきました。
このまま行こうと決めたばかりでしたが、我慢して走った結果、しばらく走れないくらいの怪我をしてしまったら元も子もないと思ってここで一旦立ち止まって異物を取り除くことにしました。


時計はもちろん止めなかったのですが、参考までにどのくらい止まったのか確認するために時間を確認しました。


時間は10時33分5秒。


立ち止まった地点は15.5kmくらいだったのでここまでキロ4分5秒くらいで走れていたことは確認できました。
もったいなかったなーと思いながら歩道へと移動して靴と靴下を脱いで確認したのですが、異物はまったく見つかりませんでした。靴の中も靴下の中も確認したのですが何も見つからなかったのですが「脱いだときに出ちゃったのかな?」と考えてすぐに靴と靴下をはきなおしました。


時計を見て時間を確認しながら走り出そうとしたその瞬間、またもや同じ痛みが足に走ります。


??


さっき確認したのに確認が足りなかったのか?と思い、再度歩道へと移動して確認。
しかし靴の中にも靴下の中にもなにも見つかりません。念のため、靴の奥のほうや中敷きの中も確認しましたが何も見つからないのでひとまず探すのは諦めて再度走り出したのですがやはり痛みは消えません。


時計を見ると10時36分を過ぎていたので既に3分が経過。


ここで初めて痛みの原因が異物ではなく既に足底を負傷をしている可能性に思い当たりました。
原因もすぐに思い当たったのでこれはもうこのまま走るしかないと今度こそ覚悟を決めて走り出しましたのですが、ここでは3分30秒のタイムロスとなりました。


足に痛みはあったのですがもう気にしてもしょうがないと割り切ってペースはいままでと同じくらいをキープ
3分も休むことができたおかげで心肺も脚もだいぶ回復しましたので足の痛み以外は問題なくはしることができました。休んでいる間に抜かれた人たちを一人一人抜いていくのはなかなか爽快でした。


16kmを過ぎて17km手前まで行くと、県道118号線を左折して小さな道へと曲がりました。


ゴール方面とは逆側に曲がったのでなんだろう?と思ったらここからぐるっと270度回ってゴール方面へとコース変更をするようでした。そのまま右折して戻るのはなかなか難しいくらいの規模の道路だったので右折せずに走るための工夫なんだと思いますが、ここがもうめちゃくちゃきつかったです。


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坂を上って上り切ったらそこから一気に下って、今度は下り切ったらまたしばらく上りって何の罰ゲームなんですかね?(笑)
もう足の痛みはどうでもいいレベルで脚が消耗してしまいました。


ここからはもうペースを維持するのが精いっぱいでして、次々と出てくるアップダウンに打ちのめされながらゴールを目指してひたすら走りました。足の痛みはほとんど感じなくなっていたのでペースはほとんど落ちず、最後までキロ4分で走り切ることができました。


なんとかゴールしてトボトボと歩いていたらなんか違和感があったのでちらっと靴を見てみたら左側の靴の底が剥げていました(笑)

まとめ


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ひさしぶりにハーフで90分を切れそうでしたが残念ながらその願いは叶いませんでした。
ただ、これだけ厳しいコースでもここまで走れることがわかったのでそれはすごい収穫だったなと思っています。ふだんはキロ4分で走る練習でさえまったくしていないのに、ハーフをここまで走れたのは意外と言えば意外でした。


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# 今回の高低差図(実測値)


アップダウンでペースが大きく変わることもなく走り続けられたのもすごくいい自信になったなと思うし、タイムはともかく得るものは少なくなかった大会でした。


一方で、足を怪我するというアクシデントにも見舞われましたがこれはもう原因がはっきりしています。


わたしは走るときにペースが上がってくると着地のときに前足着地へと切り替わります。
それがちゃんとした前足着地であればよいのですが、おそらくつま先しか着地せず踵はほとんど地面に着かないくらい極端な着地になります。調べてみると短距離の走り方に近いようです。


この走り方は足底にもふくらはぎにも結構負荷が高いのでなるべく控えようと思っていたのですが、今回は自分にとってはかなり速いペースで走ったために自然とこのつま先しか接地しない走り方で走り続けていたようです。


この走り方でも5km/10kmくらいならぜんぜん余裕なんですが、それ以上の距離となるとかなり負荷が大きいようで今回は足底の前方部分に怪我をしてしまったというわけです。ちなみに怪我と言ってますが、具体的には摩擦で水ぶくれになっています。これがまた痛いんですよねー。走ったその日はあまり歩けませんでした(笑)

今回は接地している部分が狭すぎたために摩擦で低温やけどのような状態になり、水ぶくれになったんだろうと思っています。


たしかに今回の平均ピッチを見ると200歩/分とかなり速いんですよね。
ストライドの不足をピッチで埋めようとしているのはわかるんですが、それにしてもさすがに200歩/分はきついですよね...。このピッチの速さと接地の仕方が悪い方向に相乗効果を起こして今回の怪我につながったのだと考えています。そんなわけで、まずはペースを上げたときの走り方をなんとかすることを考えようと思います。


そんなわけでいいことも悪いこともたくさんありましたが、大会はほんとうにすばらしくて文句なしでした。


シャトルバスは十分な数が走っているし会場は広いし走る前に給水もできるしコースは広くてストレスなく走れるし参加賞のTシャツはかっこい....かっこいいとは言わないけど練習で使えそうな堅実な感じだし(笑)、沿道からの応援はほんとうに温かくて走っててテンションがあがるし楽しいことだらけでした。


他にも出てみたい同日開催の大会がたくさんあるので次はいつ出られるのかわかりませんが、またいつか参加してリベンジしたいです。次は入賞してみたいけどレベルが高いのでそれもなかなか叶わなそうです。



(過去に参加したハーフマラソンの結果)

大会名 日付 タイム 前回差
第10回柏崎マラソン 2012/10/28 1時間51分09秒 -
第7回下野天平マラソン 2013/01/14 1時間42分26秒 -8分43秒
第24回旭市飯岡しおさいマラソン 2013/02/03 1時間39分59秒 -2分27秒
第22回上里町乾武マラソン 2013/03/24 1時間39分52秒 -7秒
第33回鹿沼さつきマラソン 2013/05/12 1時間44分40秒 +4分48秒
第12回さくらんぼマラソン 2013/06/09 1時間43分03秒 -1分37秒
第44回東和ロードレース 2013/07/07 1時間48分18秒 +5分15秒
第27回日本海メロンマラソン 2013/08/04 1時間35分41秒 -12分37秒
第1回山形まるごとマラソン 2013/10/06 1時間38分46秒 +3分5秒
第11回柏崎マラソン 2013/10/27 1時間32分24秒 -6分22秒
第36回足利尊氏公マラソン 2013/11/03 1時間34分42秒 +2分18秒
第27回宇都宮マラソン 2013/11/17 1時間36分39秒 +1分57秒
第8回下野天平マラソン 2014/01/13 1時間32分55秒 -3分44秒
第23回上里町乾武マラソン 2014/03/31 1時間31分57秒 -58秒
第26回春日部大凧マラソン 2014/05/04 1時間44分03秒 +12分6秒
第45回東和ロードレース 2014/07/06 2時間10分17秒 +26分14秒
第2回山形まるごとマラソン 2014/10/05 1時間34分10秒 -37分7秒
第12回柏崎マラソン 2014/10/26 1時間38分36秒 +4分26秒
第28回宇都宮マラソン 2014/11/16 1時間38分31秒 -5秒
第9回下野天平マラソン 2015/01/12 1時間36分45秒 -1分46秒
第35回鹿沼さつきマラソン 2015/05/10 1時間45分21秒 +8分36秒
第46回東和ロードレース 2015/07/05 1時間41分59秒 -3分22秒
第8回嬬恋高原キャベツマラソン 2015/07/12 2時間01分44秒 +19分45秒
第29回日本海メロンマラソン 2015/08/02 1時間47分41秒 -15分03秒
第3回山形まるごとマラソン 2015/10/04 1時間32分02秒 -15分39秒
第10回那須塩原ハーフマラソン 2015/11/03 1時間33分50秒 +1分48秒
第10回下野天平マラソン 2016/01/11 1時間30分23秒 -3分27秒
第27回旭市飯岡しおさいマラソン 2016/02/07 1時間27分54秒 -2分29秒
第25回上里乾武マラソン 2016/03/27 1時間36分11秒 +8分17秒
第31回焼津みなとマラソン 2016/04/10 1時間39分10秒 +2分59秒
第47回東和ロードレース 2016/07/03 1時間42分05秒 +2分55秒
品川マラソンフェスタ2016 2016/07/16 1時間37分13秒 -4分52秒
第4回山形まるごとマラソン 2016/10/02 2時間15分35秒 +38分22秒
第11回那須塩原ハーフマラソン 2016/11/03 1時間34分54秒 -40分41秒
第24回郡山シティマラソン 2017/04/29 1時間33分18秒 -1分36秒
第48回東和ロードレース 2017/07/02 1時間41分35秒 +8分17秒
第5回山形まるごとマラソン 2017/10/01 2時間27分26秒 +45分51秒
第35回円谷幸吉メモリアルマラソン 2017/10/15 1時間30分49秒 -56分37秒

(関連リンク)

*1:ゴール後にタイムを見たら1:24でゴールしてたのでもうちょっとがんばってついていけばよかったなと反省しきりでした