福島県西郷村で開催された第1回西の郷クロスカントリーに参加してきました

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福島県西郷村で開催された第1回西の郷クロスカントリーに参加してきました。



今回初参加ですが10kmコース(クロカン)を走ってきました。


タイム


距離表記がまったくなかったので結果のみ。


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タイム種別 タイム
グロスタイム 52分37秒
ネットタイム 52分36秒
平均ストライド(cm) 平均ピッチ(歩/分)
0.93[m] 186[歩/分]


合計:10.0km/00:52:37(5分16秒/km)


種目別では73人中20位、総合では78人中20位でした。10km全体も少ないけど女子は5人しかいなかったのか。


走ってみての感想


[コース図]

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高低差図

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コースは甲子高原こども運動広場にある周回400mのグラウンド発着の10kmコース。

スタートして陸上競技場のトラックを1.8周したところでクロスカントリーコース(以下クロカンコース)へと入り、そこをまずは1周。そして戻ってきたらトラックを1周して再度クロカンゾーンに戻って1周して戻ってきておしまいという感じです。

この大会は開催回数は27回目なのですが、このクロカンコースを使ったコースは今回初めてということで事前情報がまったくありませんでした。ただ、わたし自身は過去に本庄早稲田で12kmのクロスカントリーを何度も走ったことがあってクロカンがだいたいどんな感じなのかは理解しているつもりでしたのでクロカンであることにはさほど不安はありませんでした。


それよりも出場する人たちがみんな速そうな人ばかりというか明らかに陸上経験者みたいな人が多くて、もしかしたら最下位になるんじゃないかという不安でいっぱいでした。



順位はともかくどんなコースでもキロ5分でいいなら走れるだろうと思っていましたが、この見込みが甘かったことは走り出してすぐに思い知ることになります...。


さて。今回は11時30分にスタート。
参加者が100人もいないのでスタートロスは1秒程度しかなくて、号砲が鳴ったら即走り出すという感じでした。


スタートして700mくらいはトラックを走るのでペースは抑えずのびのびと走ります。


スタート直後はみんな元気がいいので集団で走っていたのですが、トラック2周目に入ったあたりからペースを落とす人が出始めたのでクロカンコースに入る前には集団もなく全体的にバラバラになって走っていました。


トラックではキロ4分くらいで気持ちよく走っていたのですが、トラックからクロカンコースへ入った瞬間にこの空間の異様さというか「これはヤバそうだぞ...」と感じて一気に緊張が高まりました。


クロカンコースに入ってもしばらくは下り一辺倒なので走れないわけではないのですが、路面が和らなくて走りにくいところや走路の狭さ、下りの傾斜がかなりきついことだとかそういうひとつひとつの違和感からこのコースの危険さを感じました。このクロカンコースは完全な往復コースではないものの、基本的には「行って戻ってくる」コースであるため下ったら下った分だけ上らないといけません。つまり下りが長ければ長いほど、そして下りがきつければきついほど帰りがつらくなることは明白なのです。


当初は「いくらなんでも下りはそんなに続かないだろう」と楽観的に構えていたわたしも、走っても走っても終わらない転んでしまうんじゃないかと不安になるほど傾斜のきつい下りにどんどん不安は積み上げられていきました。


そんな状態がしばらく続いたのですがクロカンコースに入って2km近く走ったところで前を走っていた男性が立ち止まるのが見えました。何だろうと思って見てみるとどうやら分岐でどちらに行くべきか悩んでいるようでした。


このクロカンコースにはかなり多くの分岐があったのですが、基本的には分岐点にはどちらに進むべきか記載した看板があったし、場所によっては人が立って指示してくれることもあって迷うことはありませんでした。ところがその場所だけは分岐の記載もなく、さらに誰も立っていないという状況でしてどちらに行ったらいいのかまったくわかりませんでした。しかも前の人とはかなり距離が空いていてどちらに行ったのかもわからず完全に進むべき道を見失っていました。


わたしが見た感じでは左折したほうがよさそうでしたがわたしもその確信がもてなかったので二人でしばし往生してしまいました。


ただ、このまま立っててもしょうがないので30秒ほど2人で話し合った結果、左へ行くことに決めました。「間違ってたらどうしましょうね」「後ろからついてきている人たちもいるし間違ってたら怒られちゃうかも知れないですね」なんて話を二人でしながら300mくらい走ると遠くに給水所があるのが見えてきました。「ああ、こっちでよかったんだ」と2人でひとしきり喜んでまた別々に走りました。


このあたりまでくるとほぼ下り一辺倒ではなく細かいアップダウンが繰り返していたのですが、この細かいアップダウンでかなり疲れを抱えてしまいました。この先にはもっと本格的できつい上りがあることはわかっていたのでペースは控え気味にしていたつもりでしたが、そんな程度では体力を温存できないくらい厳しいアップダウンでした。


それでもなるべく立ち止まらないぞとがんばって走っていたのですが、上りが本格化したところで思わずダウン。こんなの走れないよ...と文句を言いながら歩き続けます。歩いては走り、走っては歩き、へろへろになりながらなんとか坂を上り切って陸上競技場へと戻ってきました。


5kmコースだとこれでおしまいなのですが、残念ながら10kmコースは400mのトラックを一周してから再度クロカンコースをもう一度走ります。


「もうクロカンコース行きたくない...」


既に足も心肺も消耗しきっていたうえに上りで歩いてしまったことで心も折れてしまったために走り続ける気力はゼロでした。

とは言え、ここでリタイアするのもかっこ悪くて嫌だったのでキロ5分くらいでダラダラとトラックを走り抜けてまたクロカンコースへと戻って行きました。せっかく戦地から生きて帰ってきたのにまた戦地へ向かわないといけない人のような悲壮感でいっぱいでした。


一度走ってコースをおぼえたことで走りやすくなった部分もあって、たとえば下りがきつい場所もわかってたし滑りやすい場所もわかっていたしコースの分岐も間違える恐れもなかったしそういう点だけであればすごく走りやすく感じました。どこまで行けば下りが終わるのかとか、どこから上りが始まるのかなんてのもわかっていればペース配分はしやすくなるし2周目のほうが走りやすいと感じました。

ただ、それでもコースがきついという事実は変わりなく、度重なるアップダウンで足腰はがくがくになってしまいあっという間にボロボロになりました。どういうコースなのか知っていたとしても走れないものは走れないです。


それでもきつかったのはみんな同じだったのか、2周目はさんざん歩いたのに3人追い越したものの誰にも追い越されることなく走り切りました。


残り2kmくらいあたりから10kmのスタートから5分遅れでスタートした5kmコースの人たちが元気なく歩いているのが見えたので、追い越しながらがんばりましょうと声をかけて走りました。こういう自分も元気が出ないときは、他の人に声をかけると自分の元気も引き出される気がします。


なんとかクロカンコースを抜けて陸上競技場に戻ってきたときに、あまりにうれしくて泣きそうになったのは嘘のようなほんとうの話です。


まとめ


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わたしはトレイルの大会に出たことはないので何とも言えないのですが、今回走ったコースはクロカンというよりはトレイルに近いんじゃないかと思いました。もしかしたら一般的にクロスカントリーと言えばこのくらいハードなのかも知れませんが、わたしの知っているクロカンはあんなにハードなコースではなかったので今回はほんとうに動揺しました。


走っているときはもうほんとうにつらくて早く終わらないかと思いながら走っていたのですが、こんなコースを走ることはめったにないので年に一度くらいはここを走って世の中の厳しさを思い出すのもいいのかなと思ったりしています。ただ、来年出るとしたら10kmじゃなくて5kmですね。ここの10kmコースはもう懲り懲りです(笑)


そんなわけで期待以上のハードなコースにびっくりさせられたのですが、大会自体はものすごくよくて楽しかったです。
参加人数が少ないのもあると思うのですが、スタート時間がちょいちょい変わったりコースの説明が二転三転したりととにかく全体的に緩くてそののんびりとした風景には思わず笑ってしまいました。このくらい緊張感がないほうがわたしは好きだし楽しかったです。


例年、この大会は10月下旬に開催されていたのですが柏崎マラソンとかぶることが多くて一度も出たことがありませんでした。
さすがに柏崎マラソンを止めてまで出ることはないなとあきらめていたのですが、今年は8月に開催日が変更になると知ってすぐに申し込んで今回やっと参加することができました。念願だったこの大会に出られたこともうれしかったし、このコースで散々な目にあわされたこともいまとなってはよい思い出になりました。さいきんはどんな大会に出てもそこそこのタイムが出せていてちょっと調子にのっていたので一度痛い目にあえてよかったです。


(過去に参加した10kmマラソンの結果)

大会名 日付 タイム 前回差
第25回宇都宮マラソン 2011/11/20 49分38秒 -
第1回壬生町ゆうがおマラソン 2012/12/02 46分14秒 -3分24秒
栃の葉国体記念 第30回健康マラソン 2013/02/10 44分55秒 -1分19秒
第8回桜川市さくらマラソン 2013/03/17 45分05秒 +10秒
第31回湯沢七夕健康マラソン 2013/08/07 40分49秒 -4分16秒
第12回しらかわ郷里マラソン 2013/09/14 44分42秒 +3分53秒
第32回茂木ふれあいマラソン 2013/10/14 41分15秒 -3分27秒
第9回ちくせいマラソン 2013/12/08 40分05秒 -1分10秒
第38回栃木市元旦マラソン 2014/01/01 42分17秒 +2分12秒
第42回宮代町新春マラソン 2014/01/26 40分36秒 -1分41秒
第9回桜川市さくらマラソン 2014/03/16 40分59秒 +23秒
第13回しらかわ郷里マラソン 2014/09/14 46分31秒 +5分32秒
第10回さくら市マラソン 2014/10/12 42分54秒 -3分37秒
第10回ちくせいマラソン 2014/12/14 43分49秒 +55秒
第39回栃木市元旦マラソン 2015/01/01 45分19秒 +1分30秒
第33回湯沢七夕健康マラソン 2015/08/07 44分41秒 -38秒
第30回羽鳥湖畔マラソン 2015/09/06 43分27秒 -1分14秒
第14回しらかわ郷里マラソン 2015/09/12 43分17秒 -10秒
茂木ふれあいマラソン2015 2015/10/12 42分39秒 -38秒
第36回しおや湧水の里マラソン 2015/12/13 39分44秒 -2分55秒
第16回結城シルクカップロードレース 2016/02/21 47分14秒 +7分30秒
第34回湯沢七夕健康マラソン 2016/08/07 40分36秒 -6分38秒
第15回しらかわ郷里マラソン 2016/09/10 43分04秒 +2分28秒
第11回伊勢崎シティマラソン 2016/12/04 41分21秒 -1分43秒
第17回結城シルクカップロードレース 2017/02/19 43分35秒 +2分14秒
第12回桜川市さくらマラソン 2017/03/12 45分36秒 +2分1秒
第30回梅の里マラソン 2017/05/04 45分04秒 -32秒
第20回さくら湖マラソン 2017/06/11 43分47秒 -1分17秒
第21回花火の里浅川ロードレース 2017/06/25 42分23秒 -1分24秒
第13回南越前町花はす早朝マラソン 2017/07/23 44分50秒 +2分27秒
第35回湯沢七夕健康マラソン 2017/08/07 40分55秒 -3分55秒
第1回西の郷クロスカントリー 2017/08/26 52分37秒 +11分42秒


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